ETA2824自動巻き機構の取り外しと輪列受の交換で手巻き2801化

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ETA2824-2手巻き化 アナログ腕時計

趣味の「なんちゃって分解清掃作業」を着々と進めているETA2824-2ですが、手巻き化に伴い輪列受をETA2801のものへ交換することにしました。

ローターを取り去る仕掛けだけでなく、見た目も17石の手巻きに迫ることに。

作業は前回の文字盤取り外しの続きからです。

ローターを取ってしまったムーブメントには石数の表記がありません。別になくても良いのですが手巻化の証として17石の刻印があったらお洒落かなと思うのは時計好きならではの発想ですね。

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テンプの取り外し

画像にはありませんが、先にゼンマイに残っているトルクを解放しました。

汚れもなく綺麗な機械ですが、そう新しくもなさそうなので油切れなどで解放しきれてない巻き上げが残っていることも想定し基本に従います。

外したETA2824-2のテンプ

最初に「てんぷ」を取り外します。受のネジをはずすと簡単に取れました。

動力側の分解

続いて動力側のパーツを外していきます。

角穴車とネジ

ETAの角穴車には、わかりやすい四角い穴が空いていました。

ETA2824-2の香箱車と受

丸穴車は残したまま受けを外します。

この部分、バラすのは簡単なのですが、コハゼのバネを飛ばしてしまうと、かなりの確率で長期間に作業を中断することになります。

趣味の作業ですので、見える部分から、それでダメなら裏から油を注せば良いでしょう。

それで寿命が縮む仕組みでもなさそうに感じますがどうでしょう。

ETA2801の輪列受

ETA2801-2の輪列受け

左にあるのが準備したETA2801-2用の輪列受けです。

ETA2824用と比較

元の2824のものを並べて比較してみたところ、必要な4つ石の位置はピッタリの模様です(組み上がってみないと分かりませんが・・)。

ゴールドを調達できれば良かったのですが、シルバーでも仕上がりが「キカイダー」みたいで面白いじゃないかと感じた次第。

香箱車を外したETA2824-2

次にいよいよ輪列のバラしに入るわけですが、作業前からアンクルを外す行程をなんとか省略できないか考えていました。

取り付けに神経を使うパーツなので面倒な作業はできれば回避したいわけです。

そのままシルバーのプレートを載せて地板に隙間無くぴたりとハマれば、あとは素直に2本のネジを締め付けて交換完了なのですが、アンクルが付いているとスムーズに回転するかの確認ができません。

アンクルの取り出し

アンクルを残して輪列受けを外した画像

基本から激しく脱線し輪列を露わにしたところです。

で、丁寧に丁寧にシルバーのプレートを載せますが、載せますがです。

はい、ピッタリハマりません。ザラ回しが出来ないと言うのは何ほど不便なものか思い知ることになりました。

アンクルを外したETA2824-2

結局、遅ればせながらアンクル受のネジを外し、基本路線に近づけました。

17石用輪列受け取り付け

ETA2824-2用の輪列受を取付け

やや小刻みな格闘の後、無事にガンギ車まで輪列がスムーズに回ることを確認し新しい輪列受けのネジを締め込みます。

アンクルの取付

そして苦手なアンクルの取り付けもなんとか済ませ(香箱車が先でした)、一連の作業は、ここでまた小休止させていただくことにします。

地板と受けの刻印

ケースに入れてしまうと分からなくなりますが、この状態で地板のETA2824-2と輪列受けにある「SEVENTEEN JEWELS SWISS」の刻印が確認できます。

あとは、注油しながら外したパーツの組立てと規制レバーの追加。

目指すは3針ノンデイトの手巻き仕様、裏スケルトンです。

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