時計用にピンバイスを加工

機械式時計の巻真を加工するためにピンバイスを買ってみました。

時計用には専用の「四ツ割」と呼ばれるものが一般的のようですが普通のピンバイスで使えないものかと試してみることにしました。

ANEXのピンバイスNo.95

利用目的は巻真の長さを加工するときに巻真をピンバイスで掴んで支持したいというものです。

用意したのはアネックス(ANEX)のNo.95というピンバイス。

ピンバイスの画像

ちなみに、ピンバイスの「バイス」は万力と同じ意味でのバイスとのこと。

実はこのANEXのピンバイス、サイズが0.1~1.0mmという大きさですが、加工目的であるNH35(4R35同等品)ムーブメントの巻真に対して小さいものでした。

もう一つ上のサイズなら目的に合った使用が出来そうです。

巻真が挟めない

ピンバイスに入らない巻真

入手したNH35に付属の巻真を挟もうとすると奥までしっかり入りません。

時計の巻真なんて1ミリもないだろうと思っていたら結構太いんですね。手巻き可能なので当然と言ったところでしょうか。

ノギスで計ったところ1.1mmでした。

※素人測定であるのとノギスなどは出来れば当てたくない部品です。

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ピンバイスの先を加工

完全にサイズの選定を誤ってしまったのですが、返品とか買い直しとか面倒なのと、このままでは使いもしない物を持ち続けるか捨ててしまうかになってしまいます。

加工前のピンバイス

ドリルで削る前

少し考えてた結果、ピンバイスの先のつかみ部分を細いドリルで削ってみることにしました。

何の穴開けに使ったのか覚えてませんが、工具箱には1.5mmサイズのドリルがあったのでこれを使います。

本来ピンバイスはドリルの根本を挟み込んで穴を開けるときの柄として使用するものですが、今回は逆にドリルの刃先を差し込んで削ってみます。

とりあえずメガネで目を保護しながらサイズ拡張に挑戦。

ドリルを刺したピンバイス

本来と逆向きにドリルを刺して加工

ピンバイスは本来ドリルを掴むことが目的の工具なので、ドリルそのものと同等の硬さがあるものと思われます。

そして、ドリルは硬度を上げる仕上げをしているので折れやすいため慎重に作業することが要求されます。

サイズを拡張したピンバイス

少し偏った仕上がりでしたが隙間が広がったようです。

ピンバイスで掴めた巻真

ご覧の通り巻真をすっぽり掴めています。

ドリルで加工後に内側に残った金属粉はパーツクリーナーを吹き付けて掃除しましたが若干のバリなどは残っているでしょう。

私自身が個人として使うものなので今回はこれで妥協したいと思います。

時計は精密機械ですので、使う工具は時計専用のものが良いのは間違いありません。
また、今回のようにサイズ違いのないように事前に調査も必要です。