腕時計用の磁気抜き器というものを買ってみました。ものはネットでよく見かける青い樹脂製のコンパクトタイプのもの。
磁気抜き器の構造はどれも簡単なもので、それほど性能を追求しなくても良さそうですので、まずは使ってみることにします。
磁気抜き用に専用の機械は必要か
普通に耐磁性能がある時計を使っていれば個人で磁気抜き器を持つ必要はないと考えますが、昨今の社会生活においてスマートフォンを持ち歩く習慣というのは避けられなくなってきています。
スマホ以外にも磁気を発する電子機器が身の回りにあふれていることもあり、時計にとって多少の磁気帯びは避けられないものかもしれません。
ただし、個人で磁気帯び器を用意しなければならないほど深刻な磁気帯びが時計に生じるかと言えば、そうでもないことは磁気帯び器という商品の普及具合を見れば分かる通りでしょう。
機械式時計を所有する人が各に磁気抜きの機械を所有するようになれば、商品の種類も増え国産の機械も手頃な価格で入手な可能な状態にならないでしょうか。
現状、磁気抜き器は一般ユーザーにとってメジャーな機器ではないことから考えても、たまに時計屋さんに磁気抜きしてもらえば済むもののようです。
私のように、どうしても自分で磁気抜きを試してみたいという強い意志を持っている人とか、磁気で歩度の狂いが生じるのは許されないといった几帳面な方には少しのモヤモヤを解消してくれるツールにはなってくれそうです。
青い本体の磁気抜き器
今回、入手した磁気抜き器は大手通販サイトはもちろん、ネットオークションやフリマサイトでよく見かける青い長方形の形をしたコンパクトタイプの物です。
説明は割愛しますが、磁気抜きのしくみは割と単純なようで、それにスイッチと電源コードを付けケーシングしただけのようです。
使用方法
使用方法は、画像の赤丸で印した平らな面に時計を近づけ、その状態で電源ボタンを押しながら時計を上に引き離していくということらしいです。
やや、控えめな説明ですが、この商品は説明書というのが付属していませんでした。
そんな訳で、ここでも「・・らしい」という表現になってしまいます。
他の商品の使用法などからも、こんな用法で間違いなさそうです。
磁気抜きしてみた結果
試しに磁気抜きしてみた時計をしばらく使ってみたところ、大きな進みは見られなくなりましたが、物によっては日差が遅れに転じてしまいました。
当たり前ですね、磁気帯で日差が進み傾向だった時計を知らずに歩度調整すれば、磁気が帯びた状態でちょうど良い歩度(安定はしない)に仕上がります。
この時計の磁気を抜いてしまえば磁気帯び文の進みが解消されるので時計は遅れ側の日差に落ち着いてしまいます。
精度が安定しない状態で磁気抜きをすれば、その後は時計屋さんに調整してもらわなくてはならないという場面がありえます。
となると、磁気抜きは時計の歩度調整が前提になるので定期的なオーバーホールの際に時計店かメーカーでやってもらうのが一番良いということになります。
磁気抜き器というのは自分でメンテナンスもしたいコアな時計ファン向けのアイティムだという理解でよいでしょう。
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