以前にここで取り上げたGARMINのスマートウォッチvivoactive3でLCD一体型のベゼルを交換するために行った作業。
事前に調べて揃えた工具だけではスムーズにベゼルを外すことができず少しばかり工夫が必要でした。
LCD一体型のベゼルを外すのに使った工具
vivoactive3のベゼルを外すために使った工具は次のものです。
一番右にあるのが、動画サイトなどでよく見る厚さ0.1mmの薄い金属板です。
中央に置いてあるのがシックネスゲージで、金属の隙間を計るため厚さの異なる数種類の金属板を束ねたものです。
シックネスゲージは主に機械のメンテナンスに使われるものかと思いますが、ここで用いたものはそれほど薄さのない簡易的なものです。
左側の赤い持ち手がついたのは、時計用の「コジアケ」で、これを入れる隙間を作るまでが結構大変でした。
ベゼルが外れるまでの作業工程
ベゼル交換の記事では詳しく解説していませんでしたが、交換に要して手順は次のようなものです。
ケースとベゼルにある僅かな隙間に工具を入れるにあたって、最初にドライヤーで本体を温めています。(※加熱しすぎに注意)
ケースが温まったら、最初に0.1,mm厚の金属板を隙間に差し込んで、小刻みに1周させていきます。
工具がスムーズに入る部分と入らない場所があるので、工具がきつくて入らない場合は再度ベゼル部分を温めます。
このとき怪我防止のため両手に保護用のグローブなどを装着した方が良いでしょう。
全周に工具が差し込めるようになったところで、工具をスマホ用の金属板からシックネスゲージの0.15mm厚リーフに持ち替え、差し込める隙間がある場所から同じように1周させます。きつく感じる場所は無理せずなぞる程度に徐々に隙間を開いていくイメージです。
このようにして、最初は0.1mmから初めて0.15mmの次は0.2mm厚のリーフが入るように根気よく隙間を広げていき最終的に0.25mm厚のリーフでケースとベゼルの隙間全周をなぞることができた時点でコジアケを使っています。
焦って無理にコジアケを差し込もうとすると画像のようにケース側に傷が入ってしまいます。
vivoactive3のバッテリー交換を解説している動画サイトなどでは、最初から0.3mm厚の金属板で隙間を広げていたりしますが、実際に自分で試した感じではここで書いたとおり0.5mm刻みで徐々に広げないとベゼルが開かない感じでした。
時間もLCDの取り外しだけで1時間ほどかかっていますので、動画サイトで見る作業では、ほかに何かコツのようなものがあるのかもしれません。
そんなわけで私の場合はジャンク品を対象に3個ほど試してみましたが、作業は地道に1時間かかっていて、この程度で充分ではと手を抜いたものではケースに傷を付けてしまう結果になりました。
また、ケースとベゼルの隙間を広げる際にどうしてもボタンを押してしまうのでバッテリーの残量がある場合は時計の電源が入ってしまうことが避けられないと思います。
なお、今回ここで取り上げた工具のうちコジアケ以外は時計用のものではありません。使う際には保護具の装着など安全対策の上注意して取り扱う必要があるでしょう。
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