自動巻き時計のローター(回転鐘)の外し方【セイコー6R、4R、7Sの場合】

中心にドライバーを当てる メンテナンス
先端の薄いマイナスドライバーを使う

6R15などが搭載されたセイコーの自動巻き式腕時計では、使用する機械は違っていてもデザインや形状がにたローター(回転鐘)が使用されていることがあります。。

このローターの固定は機械の中央部分にネジ1本で固定されているだけという簡単なもの。

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機械式ムーブメント6R、4R、7Sでローターを取り外す方法

SARB035に入っている6R15Dのローター

画像は裏蓋を外したセイコーのメカニカルウォッチSARB035に入っている6R15Dの機械です。

中心にドライバーを当てる

先端の薄いマイナスドライバーを使う


左回しに緩める

左回しに緩める

この6R15のローターを取り外すには真ん中にある細長い溝にマイナスドライバーを当ててネジを緩めるだけです。

ローターを取り外す

中心が緩むと取り外せる


時計の機械と取り外したローター

取り外した6R15Dのローター

6R15のローターの形状は、6R35など同じ6R機のほか4R35や7S26(C)などでもほぼ同じで形状であって脱着の方法も同じになります。

使用するマイナスドライバー

使用したマイナスドライバー

このローターの取り外しや取り付けの際にマイナスドライバーを当てる軸部分の細い溝はサイズが適合する先の薄い精密ドライバーでは幅が足りなく回すときのフィット感が十分ではありません。

先端を削って加工

先端を削って加工してある

場合によっては幅が狭い精密ドライバーより、DIYに多用されるような一般的なサイズのマイナスドライバーの先端を薄く狭く削ってローター脱着に使える専用のドライバーを作成しておくのも良いかもしれません。

分解時は最初に外し、組み立て時は最後に取り付け

ローターを取り外した6R15D

機械を分解するときは早い段階で外してしまう

正解がどうかわかりませんが、今まで6R15やNH35などの分解と組み立てを繰り返した結果、ローターの取り外しは分解時に裏蓋を開けた直後に外してしまうことにしています。

機械にローターを戻す

組み立ての際も、ローターの取り付けはすべての作業が済んで裏蓋を締める直前になってからです。

というのも6R系、4R系に使われているローターは機械への固定がベアリングを介した1か所だけで、ケースから取り出した状態でこれが付属したままだと扱い方によっては通常の使用時とは違う想定外の力がかかりベアリングに負担がかかると考えるからです。

やっていることが、ただでさえ部品を粗雑に扱ってしまいがちな趣味の時計オーバーホールでは、このように自分で気づいて対応できる部分では面倒がらず適正な扱いに努めることにしています。

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