割れてしまった腕時計の風防(ガラス製)を自分で交換修理してみることにしました。
使用した工具はネットで購入した裏蓋閉め器です。
果たして、この工具で上手くガラス風防の付け外しができるでしょうか。
時計のケースから風防を外す
まず割れた風防をケースから外すため時計(SEIKO:SARB033)のサイズに適合するコマを工具に取り付けます。
実際に風防を内側から押そうとしたら画像のように下側に下駄代わりに固定したコマがないととどきません。
工具の下側に33のサイズのコマを上向きに固定、そこへ40サイズのコマを上向きに載せました。
こうしないとレバーを押し下げたときに目いっぱい下げても風防に力が加わりません。
本来の用途ではないかもしれませんが手元にある工具がこれだけなので、この状態で押してみることにします。
上側はガラスを押す部分に30を選び下向きに固定。
安全のためメガネをかけて作業しました。
33のコマでケースを押さえて、30で上から押し下げて風防を落とす要領。
ガラス風防は特に割れが進行することもなくケースから外せました。
ケースを設置した後、レバーを押し下げ少しずつ力を加えていきましたが、意外に力が要るなという感じです。
不動のジャンク品から風防を調達
替えの風防は新品ではなく「不動」で入手したSARB033から同じく外しました。
このジャンク品のケースがそのまま使えたことになりますが、今回はガラスパッキンも黒から白に入れ替えてSARB035仕様として修理します。
手順が正解かどうか分かりませんが、ケースにパッキンを仕込んだ後に風防を圧入することにしました。
ガラス風防は、大きく面取りされているほうが内側に入るようです。間違えないように面取りの少ない側に印をつけています。
風防をケースに圧入
注意:この工具は裏蓋締め用に販売されているものですので、風防の圧入に使用した場合は破損やケガの恐れがあるので注意が必要です。
外すときに下向きに設置した時計のケースを今度は上向きに工具に設置。
取り付ける風防を上にしてケースに載せ、工具のレバーを押し下げて圧入していきます。
外す際に台座がわりに用いたコマは外してあります。
できるだけ均等に入るようケースを水平方向に回転させながら風防を押し入れていきます。
力が入りすぎないよう外したときと同じように少しず押し下げていくとガラス風防が元通りにケースに収まりました。
実際に作業してみて分かったのが、ケース側の風防が入るスペースにはある程度余裕があるので押していくとどんどん内側に入ってしまうため、ケースの表面と高さを合わせるようにする必要があります。
風防が中に入りすぎると秒針と接触してしまうので注意しなければなりません。
そして、水平に入るよう気を使ったつもりでしたが素人作業には限界あることを認め少しの傾きは妥協することにしました。
こうして風防の割れが直りパッキンの色も白になったところで、あとは中に機械を固定すれば修理が完了します。
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