日差を調整するため時計用の拡大鏡(キズミ)を使ってみた

時計用の工具と関連機器

自動巻き時計の日差が気になり自分で調整することにしましたが機械式時計の中は小さな部品ばかり。

腕時計の歩度調整は何度か同じ作業を繰り返すことになるので、時計専用の拡大鏡を使ってみることにしました。

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名称は時計見拡大鏡KTL-110G

パッケージを見ると、筒状の片面にレンズが付いた虫眼鏡のようなこの製品の名称は「時計見拡大鏡」だそうです。

kenkoの時計見拡大鏡KTL-110G

レンズを上に向けたkenkoの時計見拡大鏡

入手したのは倍率が6倍のものです。

意外に単純な構造

横に置いてみたところ

プラスチックの円筒にレンズが付いただけの単純な造りです。

これだけ構造が単純だと他のもので代用できそうな気がしますが、虫眼鏡などを持つとその手が作業に使えなくなり不便です。

レンズを通して覗いてみる

拡大鏡でみるムーブメント

実際に目の周りにに装着した見た目とは異なりますが、KTL-110Gを通しての画像です。

7S26Aの文字

画像はSEIKO5のムーブメントですが、下のSEIKOのと書かれたラベルの「S」の字の内側に7S26Aの文字が読めます。

右上あたりに見えるのが歩度調整の際に微調整を行う部分です。

KTL-110Gを使ってみた感想

こうした専門用具を使用すると作業性が向上するのは間違いありません。

しかし、それとともにもっと良くならないか(追加であれも欲しいこれも…)と思ってしまうのも避けられない事実で、この辺は趣味としての入れ込み具居合いにより程度に差が現れることでしょう。

kenkoのKTL-110Gは倍率が6倍でしたが、もっと倍率が高い方がやはり 使い勝手はよさそうです。

それから、こうした時計のメンテナンスは腕時計のケースを専用の台に固定して行うのが本来の手法なのでしょう。

拡大鏡を装着して、テーブルに置いただけの時計を調整するには猫背にならないとムーブメントが良く見えません。

今のところ、時計の精度を日差数秒以内に追い込みたいとかいった考えはないので、ケースの固定に必要な専用の台までは手を出す予定はありませんが、時計見拡大鏡は値段も手頃でしたので購入して良かったツールかなの思っています。

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