腕時計をオーバーホール(分解清掃)するとき組立の行程で注油に使われるのがオイラーと呼ばれる工具。
この油差し用の工具は格安品からプロ用のオートマチックまで様々なものがあります。
DIY用に選んぶ格安の油差し
何をするにもDIYの工具は良いものを選びたいものですが、時計好きの人の場合、部品代も含め時計本体に費用がかかってしまい工具にまで上級者向けというのが難しかったりします。
自分の場合も、時計が好きだしイジっている時間が楽しいし、工具選びの優先順位はそれより下がってしまいます。
そこで選んだのが柄の部分プラスチックの格安品ですが、気づいたら随分長いことこれを使っています。
色毎に細い順に並べてみる
使っているのは、柄の色が黒・黄・青・赤の4本セットになったものです。
今のところ、使用上のコツみたいのも分かっていませんし使い分けも適当です。
このへんの専用品は、さすがに専門の方に教えを請わない限り正しい使い道を知る術はないでしょう。
個人で追求できることと言えば、とりあえず太さ順に並べてみるとかでしょうか。
業界的に色分けがどうなのか分かりかねますが、手元にあるオイラーの場合、一番細いのが黒、その次に黄、青、で一番太いのが赤でした。
素人知識としては、輪列やテンプ周りなどの油は付けすぎてしまうより少な目の方が良い。との考えから、細いものを1本だけ常用しています。その他の香箱車や巻真周りの固い油を要する場所には中間の黄色、青の太さのものを使い赤の出番はありません。
これで、満足な精度が出せている機械もあるので当面はこの使い方で試行錯誤することにします。
そして、この当面というのが自分の中で当たり前になるのではとも感じています。
良い工具もそうですが、とことん綺麗に清掃して満足に仕上げることができる「時間の確保」が最も難しいかもしれません。
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