CASIOのAE-90Wというデジタル腕時計を持っています。
これを買ったときは秘密兵器を手に入れたような気がしてワクワクしたのを覚えています。
もう購入から30年以上になるもので当然電池切れを起こしていていますが、保管状況が劣悪ということもないので試しに自分でボタン電池を交換してみることにしました。
CASIO【AE-90W】という腕時計
液晶表示の広い部分にアナログ表示とその下には数字によるデジタルな時間の表示は当時としては画期的な腕時計で、当時の最新技術がもたらしたコンパクトさと合わせ購入意欲を大いに刺激させられたものです。
あの時、時計を持つことがある意味憧れでもあり、まだ小さな所有欲みたいなものを充分満たしてくれたものです。
大人になり腕時計を身に着けることに特段の喜びを感じることもなくなってからも、なぜかこのCASIO【AE-90W】だけは普通に引き出しの中にしまい続けていたのでした。あの日の感激が忘れられなかったといったところですね。
つい先日、ネットオークションの落札データなどを調べてみたところ、状態によっては1万円以上の値がついているようです。デザインにどことなく昭和のテクノロジーを感じるこの古いデジタル腕時計は果たして復活するのでしょうか。
ボタン電池SR1116SWを用意する
まず最初に、使用されているボタン電池の型番を調べるため時計の裏蓋を開けます。
時計の電池交換に使う簡易な工具が100円ショップなどでも手に入りますが今回は金属製のカッターナイフを刃先を出さずに使いました。
裏ブタを開け中から古いボタン電池を取り出し型番を調べると、SR1116SWという型番でした。
見たこともないボタン電池なのでここは無難にネットで注文します。
新しいボタン電池を入れる
ここに入っていた通りプラス側を上に向けて入れるだけですが留め具の付け外しには少しコツがありそうでした。
写真の赤丸で囲んだ部分を押し下げながら画像で言う斜め左上方向へ押すと外れるようです。はめ込むときは赤丸の反対側を先に嵌めて逆の手順で押し込むといった手順です。
ボタン電池の取付けが完了したら、先ほどの赤丸の下付近にACと書いてある場所の小さな接点と電池のブラス側をピンセットなどでショートさせる手順が必要ですが、今回は完全に放電していたのでリセット操作をしなくても動いています。
蘇ったCASIO【AE-90W】を今後も大切にしたい
無事電池交換が済み再び私の前で時を刻むAE-90Wですが、初めて手にした時の感激をいまだに思い起こさせてくれます。
このAE-90Wが現行モデルとして販売されていたころ、大人になったらそれなりに高価な腕時計を使っているだろうと思っていたものでした。
現実にはそんなこともなく、しっかり動くAE-90Wをこうして眺めていると今も当時と同じ間隔で時は緩やかに流れているんだと安心感のようなものを感じます。
そして幼いころの夢までも蘇ってきそうな不思議な気持ちにさせてくれる古いデジタル腕時計を、これからも大事にしたいものです。
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