持っている時計の中で一番古いもの【SEIKO:QQ611】

今回は、ウォッチ(腕時計)ではなくクロックの話です。

今、自分が所有している時計の中で一番古い時計は、セイコー製の小型で携帯が可能なトラベルクロック。

当時目覚まし機能が付いた旅行用時計としては最も小型のものではなかったかと思われます。

SEIKOの携帯用目覚まし時計

購入したのが今から30年以上前の時計になります。

裏面のラベルから「QQ611R」という型番がついているらしく、末尾のRはレッド(赤)でQQ611という製品の赤デザインということらしいです。

携帯用の赤い目覚まし時計QQ611R

古いものですが、それほど陳腐さを感じさせないデザインだと思いますがいかがでしょう。

カバーを折り返した状態

スタンドになるカバー

カバーを閉じた状態

閉じた状態

時計本体の裏

裏の電池蓋を外して時刻調整

今時のタブレットPCにありそうな開いて折り返すとスタンドになるカバーがついています。

小型機器としての魅力

デジタルな小型情報端末と言えるようなものがなかった時代の時計で、汎用の電卓などはこの時計の何倍もの大きさ。

当然、液晶画面というものは普及しておらず今で言うデジタル表示の置き時計は数字が書かれたパネルが回転する構造でコンセントからの電源を必要としていました。

その時代にあって、薄型計量で販売されていたこの時計はのちにガジェット好きな大人になる自分にとっては大変魅力的に写ったものです。

これを購入した年に修学旅行へ持参したのを覚えています。

現在の旅行用時計

旅行用の携帯時計の種類が少ないのは今も昔も同じで、特に現在ではスマートフォンの普及により需要はめっきり減っていることでしょう。

 この手の時計に求められる付加価値というのも少なくなっているのが実状ではないでしょうか。

復刻版サムライの型番SBDYとSRPBの違い

SEIKOから発売されている人気のダイバーズウォッチ「サムライ」は私のお気に入り時計の一つでもあります。

この復刻版サムライには海外モデルと国内モデルで型番により区分けがされているようです。

日本製と言われるSBDYとSRPB

事実上二代目に位置づけされるサムライダイバーズには、SBDY○○○とSRPB○○J1(K1だと海外製造と言われている)という2通りの型番を見かけます。

SEIKOのプロスペックスサムライ

ちなみに、ペプシカラーで国内向けはPADIモデルであるSBDY011しかなく、ノーマル仕様(日本製)のペプシカラーが欲しい場合は私が持っている海外向けSRPB53J1を手に入れるしかない模様。

文字盤にJAPANの記載がないSRPB53K1を間違えてポチってしまう可能性もありです。

外観に違いが見られない2つの型番

手元のSBDY007とSRPB53J1を比較してみると、どちらも文字盤にはMADE_IN_JAPANの文字が入っています。

その隣には、4R35-01M2が共通して書かれています。

SEIKOサムライの裏蓋刻印

ケースの裏蓋には「4R35-01V0 [A0] MADE IN JAPAN AIR DIVER'S 200m STAINLESS STEEL」1の刻印がどちらにも同じく書かれていました。

この二つのもデルは色違いですが、ベゼルと文字盤、針の色以外は同じ仕様であることが分かります。

もちろん裏蓋を開ければどちらも4R35ムーブメントが使用されているのが分かるでしょう。

違いは流通経路と商品箱?

ネットで流通している海外モデルは、国内でよく使われる真四角の箱ではないものがあります。

また、保証書の色が海外向けの物は青ではなくオレンジ色っぽいものが使われています。ただ、この保証書に関しては海外モデルとはっきり表示してある商品でも青の保証書が画像でアップさてていたりと定かではありません。

はっきり分かるのは、海外向けと国内向けは商品箱が異なることが多いということ。

SBDYとSRPBの違いが箱(商品ケース)だけであるならば、購入後に箱を捨ててしまったあとに他人に中古品として売り渡されると区別が付かないことになります。

ただし、次の場合は海外向けのSRPBの型番だと推測でるのではと思われます。

シリアルナンバーが古い物で国内向けのアナウンスがされる半年以上前(2017年製の日本製サムライ)のものは、海外モデルとしてしか販売されていないことが憶測できますので国内モデルではない可能性が高いでしょう。

 

JAPANの文字があったら型番に拘らない

SEIKOサムライの型番については、以上の通りで2種類ありますが文字盤にJAPANの文字があれば、国内向けであろうが海外向けであろうが本体に性能の違いはないと考えて良いと思います。

文字盤のMADE IN JAPAN

物が同じなら、どこで差別化を行うかを考えると精度差でしょうか?もし海外向けのモデルを精度差で差別してしまったなら、SEIKOのブランドにも影響があるでしょうから、まずないのではと思います。

こうなると、そもそもユーザー側で見分けが付かないこの二つのモデルは、他人から見たら同じ物です。

箱から出してしまえばSRPBでも物はSBDYと同じです。時計を身につける本人が特に拘らなければそのサムライはSRPBでありSBDYだと簡単に片づけてしまうことにましょう。

ケース内を含め、どこにもSRPB○○J1とは書かれていないのですから。

なんちゃってSARB035を組み立てる

SARB033の黒文字盤をSARB035の白文字盤に変更すればSARB035が出来上がるのではないかと単純に思っていたところ、幸運にもSARB035の中古文字盤を手に入れることができたので挑戦してみることにします。

作業に着手するまで一番の難関は針の移し替えかと思っていたのですが、いざ組み立ててみるとSARB035のデザインは033の黒と比較し意外な部分にも違いがありました。

文字盤の色が大きなポイント

SEIKOのメカニカルSARB033とSARB035の大きな違いは文字盤の色です。

SARB033が黒文字盤、035は白(アイボリー)文字盤。

手元にあるSARB033の黒文字盤を035のものへ入れ替えればSARB035が出来上がるのではないかというのが今回の主題です。

黒文字盤の干支足

SARB033黒文字盤は干支足の位置が035と違う

なお、033の文字盤と035の文字盤では干支足の位置が違っていることが事前に分かっています。

文字盤を入れ替えてみる

針を外したSARB033の文字盤

ケースから取り出して針を外したSARB033の黒文字盤。

分解のついでに文字盤の他にムーブメントもNH35へ載せ替えです。

NH35の白日車

NH35の白日車と取り外した樹脂枠

ここで気づいたのですが、パーツの色に関して全てSARB035を目指すなら6R15のカレンダー用日車も黒から白へ変更する必要があります。

今回は、ムーブメントも6R15からNH35へ「なんちゃって」するために白の日車を用いた仕様のNH35をたまたま入手できていたので手間が省けた次第でした。

文字盤を裏返しで並べた画像

画像は、調達済みの白文字盤と時計から取り外した黒文字盤を裏返しに並べたところ。

左が白文字盤、右の黒文字盤には文字盤受けリングが載ったままです。

文字盤受けリングを白側へ移植

SARB033の文字盤受けリングを白文字盤へ合わせてみると、干支足の場所は異なるもののピタリとハマりました。

白文字盤が付いたNH35

NH35ムーブメントに取り付けた白文字盤

NH35側は付属の樹脂製スペーサーを外した状態で付けていますが、6R15から干支足を固定するためのネジ(2本)を移植してあげないと文字盤をしっかり固定できない状態になります。

ここまで組んでしまえば、「なんちゃってSARB035」の完成は見えてきそうですがNH35ムーブメントの場合はケースへの取り付けに課題が存在します。

参考記事:NH35は6R15機に載せ替え可能か

この側止板の位置が合致しない件は、無難に6R15の日車交換で済ませれば問題はありません。

私のように、ついでにNH35にダウングレードしたいなどという方は少数派でしょう。

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針のデザインも微妙に異なる

ムーブメントに針を取り付け、ケースに固定すれば「なんちゃってSARB035」は完成です。

針は3本とも全てSARB033のものを引き続き使うことにしました。

完成した白文字盤SARB033

完成した白文字盤の「なんちゃってSARB035」

これも、最初から気づいていましたがSARBの033と035では針のデザインに違いがあります。

SARB035の時分針

SAEB035の純正パーツの時分針

針の先端と付け根の中央部分に黒文字盤は白の線、白文字盤の035用には黒の細い線が入っています(画像の針で白く見える部分は夜光)。

黒文字盤用の針をそのまま白文字盤に移した場合は視認性が劣ることになりますが、影響がどれほどのものなのかこのまま使ってみることにします。

ケースのガラスパッキンの色

裏蓋を閉め組み上がったところで、いざ文字盤を上に向けてみると本来のSARB035のデザインと少し違うことに気が付くのにそれほど時間がかかりませんでした。

白文字盤のSARB033

ノーマルなSARB035は風防とケースの間にあるパッキンも白

本来、もとから白文字盤を搭載しているSARB035は風防の外周を覆っているガラスパッキンの色も少し透明がかった白。

そして今回利用したSARB033のケースはガラスパッキンの色が黒でした。

SEIKOのメカニカルに使われる6R15-00C1(00C0)のケースは、SARB033に使われる物と035に使われる物でガラスパッキンの色が異なるようです。

てっきり、SARB033の文字盤と日車の色をブラックからホワイトに変更すればSARB035が出来上がるのかと思ったら違っていました。

想定外であったガラスパッキンの色ですが、眺めていてると結構カッコ良く見えます。

風防周りがアクセントになってメリハリの利いた感じがしないでしょうか。

同じ6R15搭載の機種で、SARX041などはもとから白文字盤でガラスパッキンに黒が採用されています。

SAEX041は標準で革ベルト仕様なのでこうした部分に黒を入れる必要があったのでしょう。

それ以外でも、SARY097などはメタルブレス仕様ですが黒のガラスパッキンを使っています。もっとも、こちらのほうは時分針も濃い色を採用しているのでガラスパッキンにも黒を使うことによりバランスを取ったものと思われます。

いずれにしろ、完成した「なんちゃってSARB035」の組み合わせも悪いものではありません。

革ベルトを付けるなり、針の色を交換するなりすればもっと自然な装いになるのではと期待しています。