CASIOのCMD-50はテレビやラジカセの操作ができるリモコンを内蔵した時計です。
今時、テレビ用のリモコンのサイズがリストウォッチ並みに小さくなったところで嬉しい人など多くないと思われますが、これを見ているとCASIOというメーカーは何でも腕時計サイズにすることが可能なのかと思うほどです。
CASIOのCMD-50
CASIO_CMD-50の本体右上には赤い文字でWRIST_REMOTE_CONTROLとかかれています。
このボタンの数の多さがガジェット好きにはタマリマセン。
いかにも何か特殊なことができそうな見た目です。
樹脂バンドの部分は残念ながら劣化が進んで使い物になりません。
保管していた物入れの引き出しからだした時には、留め具が付いた方は辛うじて本体に付いていましたが、樹脂バンドの加水分解が進んだのか表面がベタベタしていて少し力を入れたら千切れてしまいました。
内蔵ボタン電池を交換
長いこと仕舞ったままだったので例によって電池交換をしてみることにします。
使用電池はCR2032です。
さほど難しい仕組みではないため、電池の交換方法は一般的な時計と変わりません。
時計表示が復活した腕時計型リモコン
電池を新品に交換後、CMD-50の液晶に時計表示が復活しました。
ただし、この腕時計型リモコンは使用方法を知るすべがありません。
たかが小さなリモコンなのですが、テレビのほかラジカセ(最近はあまり聞かない言葉)など多くの種類の家電に対応している様子です。
メーカーサイトを見ても説明書を見つけることができず、このままではせっかくの多機能時計が宝の持ち腐れ状態。
何年か前に取り出したときは使い方が分からず仕舞い込んだ記憶があるのですが今回は数あるボタンを押しながら検証することにします。
赤外線リモコンの設定方法を検証
本体左上のボタンを長押しすると中央に1~42までの数字を表示できるようになっていて、これがメーカー毎の赤外線の種類ではないかと推測しますが詳しいことは分からないまま・・。
この番号を順に変更し試してみることにします。
説明書がないので分かりやすいよう本体左側のボタンにA、B、Cとつけてみました。
今回、リモコン機能をテレビで試すために使用するのは左側のA,BボタンとTV VOL、POWERボタンが中心になります。
リモコンをテレビモードに
まず、Bボタンを押し液晶の中央にある2本の横線の間に[TV]を表示させます。
Bボタンを繰り返し押すごとに、[TV]、[カセット](文字ではなくテープのマーク)、[LEARN]の表示に切り替わる仕組みです。
今回は赤外線リモコンの検証対象をテレビにするので[TV]に設定しました。
赤外線の番号を設定
続いてAボタンを長押しして赤外線の設定モードに入ります。
[01]の表示は「TV VOL」ボタンの上側を押すごとに[01]から[42]まで切り替わる仕様になっています。
テレビに向けて電源ボタンを押す
検証対象とするテレビの電源を普段使いの(メーカー純正等)リモコンでONにし、テレビ画面を表示した状態で作業を開始します。
CMD-50の液晶に[01]を点滅させたままテレビに向け「POWER」ボタンを押してみてテレビの電源がOFFにならなければ[01]は対象のテレビの赤外線番号ではないことが分かります。
再度「TV VOL」ボタンの上側を押して[02]を点滅させ「POWER」ボタンを押しテストします。テレビの画面が消えなければさらに[03]をテスト。
この作業を繰り返し表示されている番号を順に[42]まで変更させながら「POWER」ボタンを押すテストを繰り返し、テレビの画面が消えたときにCMD-50に表示されていた番号がそのテレビに適合する赤外線の番号ということになります。
ちなみに手元にある東芝の地デジTVでは番号が[38]のところで「POWER」ボタンによる電源操作が可能でした。
番号を一つ一つテストしていく、やや面倒に感じる手段ですが現状では説明書がないのでこのようなやり方に頼るしかなさそうです。
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