時計の電池交換後にされる裏蓋への日付書込みは申し合わせされたもの?

裏蓋に書かれた時計の電池交換歴 アナログ腕時計

電池交換のためにクォーツ時計の裏蓋を開けるとその内側に前回交換時の日付が記載されていることがあります。

おもに黒いペンを使って書かれているこの日付の書き込みは裏蓋を開けてみないと分からないので持ち主も気づいていないことが多いのではないでしょうか。

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裏蓋にある交換履歴の書込み

裏蓋に書かれている日付は、西暦だったり和暦をローマ字1文字で記していたりと特に書式が決まっているわけではなさそうです。

裏蓋に書いてある電池交換歴

以前に、記事にしていたクォーツ時計では過去にも数回交換歴があって、短いスパンで電池を交換していることがわかり、メンテに出すほどの時計でもないとするとそろそろ寿命かなと思ったりします。

職業的に時計を扱う方からすると、裏蓋を開けたときに何も記載がなければ過去のメンテナンスを含めもちろん電池交換の有無についてもわからないことになるので、ちょっとした日付の書き込みは重要なのかもしれません。

時計店の間で引き継がれる慣習?

裏蓋に書かれた時計の電池交換歴

先月末に電池交換をしたSEIKOのパーペチュアルカレンダー(6A32)では、この先だれかに譲ったりすることはないと思いますが、以前に書かれた日付の下に自分なりに交換日を書き足していました。

この時計で交換時に取り外した古いボタン電池はSEIKOの純正品のSR927SWでした。

SEIKO純正のボタン電池

SEIKO純正のボタン電池

素人の電池交換では、わざわざSEIKOの電池を取り寄せることは稀かと思いますので時計店で交換されたもので、交換日付も時計職人が直々に書いたものと推測します。

こうした街の時計店の間では、業界としてのお付き合いなどがあるとは考えにくいですが、代理店として時計に関する必要な情報などを受け取れるなんらかの手段はありそうです。

そんななかで長年引き継がれてきたのが裏蓋への日付の書き入れなのではと想像します。

オーバーホールした日の日付

画像はETA2801が使われているハミルトン・カーキですが、裏蓋にオーバーホールされた日と思われる日付が書き込まれています。

クォーツ時計が登場する以前から機械式時計のオーバーホールなどメンテナンス時にも日付を書き込まれることがあったかどうか分かりませんが、時計店で何かしらメンテナンスをしてときは日付を書き込むことが業界での慣習になっているのかもしれません。

もちろん、こうしたケースバックへ書き込まれたメンテナンス履歴を見るとしっかりした時計店でメンテナンスされたものなんだと安心するとともに自分も大切に使っていきたいという気持ちにさせられます。

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