時計のメンテに方位磁針(磁石)

時計用の工具と関連機器

機械式時計が磁気を帯びると時計が極端に進むようになるとの話を聞いたことがあります。

はたして、歩度の進みが実際に磁気帯びによるものなのか他の原因によるものなのか探る必要に迫られる場面はあるものなのでしょうか。

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時計好きなら備えておきたい

以前に、ダイバーズウォッチをメーカーに修理に出した際に、修理の明細に「時計に磁気帯がみられたので磁気抜きをしてました」と書かれていたことがありました。

このときは、カレンダー送り機能の不良による修理だったので、使用中に特に磁気帯を気にするほどの性能の低下、特に歩度の不良には気づきませんでしたが、スマホをはじめ磁気帯びの原因となる機器は身の回りにたくさんあるので知らぬうちに磁気帯びはしてしまうようです。

また、日差が10秒前後に調整された時計が、ある時、急に数10秒進んでいたとか、一見、自分で時間合わせをしたときに操作を誤ったのかと思ってしまったり、歩度調整を頑張ったつもりが時計を持ち歩いてみると調整した時より進みが激しかったという場合などな磁気帯びを疑いたくなります。

時計のメンテナンス用に買った方位磁針

まさか磁気帯びではないだろうと思っても、簡単に原因が分からないということも多く、そんなとき、アレさえあれば磁気帯びかどうかの区別がつきそうな感じはします。

ネットでも、方位磁針を時計に近づけると磁気帯びの有無を判断できる。といった情報を見受けます。

磁気抜きで時計の精度が大幅に改善したとかの経験がないかぎり、どうにも都市伝説のような話に聞こえてしまって、必要に感じたことは今までありませんでした。

ところが機械式時計を愛用していくうちに、この時計だけはどう調整しても使い出したとたんに大きく日差が出るなという時計があったりします。

不具合の理由は、そう簡単に分かるものでもないだろうと割り切って使っていましたが、「方位磁針」さえあれば「磁気帯び」という不安要素を簡単に判別できそうです。

価格的にもそう高いものではなさそうですので、この際、一つ買ってみることにしました。

方位磁石(磁針)は何処で買える?

どうやら方位磁針は百均に行けば手に入りそうだと、これまた身近な情報のとおりダイソーをはじめとした百均を探し歩きましたが、驚くほど 見つかりません。

途中、登山用品店や雑貨店、ヨドバシカメラなども寄りましたが、この辺には必要以上のクオリティーで自分の用途には価格的にもデザイン的にも合致しないものばかり、最終的に地元で最も売り場面積が広いであろうダイソーまで出向いてようやく税抜き100円の方位磁針にありつけました。

百均の方位磁石(コンパス)

販売コーナーは「トラベル用品」。

商品名もちゃんと「方位磁石」となっています。

考えてみれば、スマホの普及により方位磁針を単体で購入したいということはほとんどなくなりました。

登山や軽いトレッキングに出かけるときも、身につけたいのはチョット良い方位磁針ではなくCASIOのプロトレックだったりすることでしょう。

そりゃー、100均でさえ需要が少ないと判断するのは頷けます。

ちなみに、この方位磁針の100均での売場は旅行用品やアウトドア用品の括りであることが多いようです。

方位磁針を使ってみる

ようやく手にすることができた方位磁針を使って磁気帯びをチェックしてみます。

要は時計に方位磁針を近づけて判断するだけなのですが、方位磁針の針は手に持っているとフラフラと安定しません。方位磁針をテーブルなどの平らな面に置いて、時計を文字盤を下にして吊すような格好で近づけてみるのが良さそうです。

時計を方位磁石に近づけてみる

いろいろやってみましたが、時計の高さを一定に保ったまま前後左右に水平に動かして、針が振れれば磁気帯びしているという判断ができる模様。

気になるのが、近づけてみる時計すべてで針が微妙に振れることです。

そもそも、方位磁針の針は磁石ですので金属に反応してあたりまえ。ためしにハサミを近づけてみたら見事に針が振れました。

少々、微妙な結果ですが他の時計と比べ明らかに針の振れ幅が大きい時計があって、それが、ずばり先に書いた進み傾向がある時計であったのには納得いかされました。

今のところ、方位磁針は金属に反応するというより日常生活に使用する道具の多くは多少の磁気を帯びていると言う風に理解して腑に落ちているところです。

さて、磁気を帯びている時計があるのは間違いなさそうですが、それを知ったと同時に今度は磁気抜きの機械がが欲しくなってしまいました。

その辺はボチボチで良さそうですが、磁気抜きってなんかスッキリしそうです。

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