カシオのトリプルセンサー搭載腕時計PRG-40の電池交換をしてみました。
登山を趣味にしている人などに人気の腕時計であるプロトレックですが、このPRG-40を購入した頃には腕時計のソーラー電池駆動というのはまだ珍しいものでした。
多機能な腕時計だけに使用しているボタン電池の数も多いです。
カシオのプロトレックPRG-40
手元にあるPROTOREK_PRGー40は今まで販売されてきた歴代プロトレックの中でも特に完成されたデザインだと思っています。
当時、この時計の格好良さに惹かれて購入しましたが、特に山登りを好むわけでもないので、今となっては気が向いたときしか身につけることがありません。
それでも電池切れを起こして液晶になにも表示しなくなってしまうと寂しいものです。
古い時計なので良く覚えていませんが、たしか電池交換は今回で3度目です。
PRG-40の電池交換
PROTREKは搭載機能が多いので電池交換も難しいのかと思いがちですが、特に難解なテクニックが必要というわけではありませんでした。
なお、電池交換の作業は本来メーカーに依頼して行うことが基本ですので、自分でやる場合、作業は全て自己責任で行うことになります。当サイトを参考にされて電池交換をされても一切責任は負えません。
裏蓋を外す
時計の裏側のネジ4本他に両サイドに2本ずつネジがあるので全て外します。
金属のプレートには囲み数字で[2272]のあとにPRG-40と書かれていますが、元箱によれば型番はPRG-40J-3BJRです。
PRG-40にはこれとは色違いのモデルも存在するようですがオレンジのボタンを配置したこのモデルがデザイン的には最も完成されていると感じます。
時計の裏蓋は樹脂製と金属製が重なっている状態なので2枚とも外します。
このとき、バンドの付け根部分が干渉するので外しにくいですが、バンドを外す手間を省きたいのでそのままにしました。
中央に見えるゴムパッキンは交換したいところですが再利用します。
ご覧の通りボタン電池が4個使用されています。
古い電池を取り出す
画像の赤丸部分の引っかけを外して古いボタン電池4つを全部を取り出します。
ボタン電池を固定している金具は、おそらく専用の特殊工具があると思われますが、今回はマイナスの精密ドライバーで慎重に外しました。
使用するボタン電池はSR927Wです。
無事に電池がはずれたところです。
中央の縦に2つ並んだ部分の固定金具は単独のプレートになっていて固定部分を外したら根本まで外れました。
他の2つとは別回路に使うということでしょうか。
新しい電池を入れる
古い電池を取り出したら、新しい電池を入れていきます。画像は3つ目まで入ったところ。
留め具を固定するのは外すときと違って簡単で上から押すだけです。
新しい電池が入ったところで確認のため表の液晶画面を見てみましたがなぜか何も表示されていません。
最初ボタン電池の不良を疑いましたがテスターで電圧を計ったところ4つとも異常がありません。
とすると考えられるのが腕時計の電池交換後に行う例の儀式ですね。
白い樹脂プレートのACと書かれた左横にある端子(4つありましたがどれか一つをつかいました)とピンセットで右側の金属プレートをショートさせてみます。
そこでもう一度表を確認してみると動き出していました。
元通り組み立てる
動作を確認できたところで今度は先ほどと逆の手順でケースの蓋を閉じていきます。
両サイドに2本ずつ入っていたネジは左右で種類が異なるので戻すときに注意が必要です。
背面の4本を閉めこんでからのほうがネジ穴の大きさとかを確認しやすいようですが正規の手順かどうかは不明です。
作業が済んで時間が表示されているところです。
純正の元箱の枠に載せています(結構物持ちが良い)。
実店舗では手に入りにくいSR927W
今回使用したボタン電池はSR927Wという型番のものです。
似たような型番でSR927SWというのが家電店やホームセンターで見かけますが、4つ在庫がなかったり、この末尾がSWとなっている電池はWとは仕様が異なるようで、これを使うと冬の屋外で液晶表示が薄くなったりします(経験済み)。
逆にお目当ての末尾がWだけの電池は実店舗であまり見かけることが少なく今回もインターネットで入手しました。
このようにプロトレックPRG-40の電池交換は、新しい電池の調達が容易とは言い難く作業工程も少しばかり多めです。
できれば、最新のタフソーラーモデルを買いたいところですが、次に電池切れを起こしたときにもきっと自分で交換してしまうことでしょう。
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