SEIKOスーパーランナーズ2012東京マラソンモデルの電池交換

電池が消耗してしまったSEIKOスーパーランナーズ デジタルウォッチ

バッテリーが消耗しきってしまい液晶画面にも何も表示されない状態のランナーズウォッチ「SEIKO SUPER RUNNERS」でボタン電池を交換しました。

この鮮やかな赤を基調にしたデザインのSUPER RUNNERSは、2012年の東京マラソン記念モデルです。

SUPER RUNNERSの東京マラソン2012記念限定モデルには2種類あるようで、今回電池交換の対象になるのは薄型軽量モデルのほうです。他に上位の多機能モデル「EX」が存在し、そちらはサイズが一回り大きめで時計本体の形やデザインも微妙に異なります。

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裏蓋のネジを外して内部を確認

スーパーランナーズも年式によってモデル名が存在すると思うのですが、この辺は他のSEIKOの腕時計に同じく時計を見ただけでは分かりません。

東京マラソン2012のロゴ

裏蓋に刻み込まれている型番ではS650-4000というのが確認できるだけです。

ちなみにこの型番は東京マラソン限定記念モデルのみでなく他の一般モデルでも共通の模様です。

まずは搭載している電池の型番を確認するために裏蓋を外すことにします。

裏蓋にある4か所のネジを外す

青い丸で印した部分、計4本のネジを外して裏蓋を開けます。

電池を押さえているホルダーのツメ

中央にある電池を押さえている金具の先端を上から軽く押し込んで、矢印の部分に細い精密ドライバーのようなものを入れ爪を外側に開いてやる要領で金具を外します。

時計の基盤側は他のデジタルウォッチと同じく樹脂製で破損しやすいので、時計用のルーペなどをつかって構造を確認しながら爪を外す必要があります。

右上の爪から先に浮かした状態

画像では右上部分の爪を外したところです。ここを外すと反対側の左下もテンションが緩んで外れやすくなります。

コイン電池の型番はCR1620

取り出したCR1620と部品類

金具を外してコイン電池を取り出してみるとCR1620というリチウム電池が使用されていました。

小さく軽いCR1620電池

ランナーズウォッチで軽量薄型モデルということから、より小さい電池のCR1620が採用されているのでしょう。

新しいCR1620電池を入れる

新しい電池を入れたスーパーランナーズ

過去に扱った例でもSOMAのスモールサイズのモデルでも電池はCR1620が使われていました。

電池を新品に入れ替えたらプラス極とACをショート

ボタン電池の押さえ金具をセット

時計本体に新しい電池を入れ、いったんラベルを剥した固定金具だけを取り付けます。

ACの場所

リセット用のAC端子は青の矢印の場所です。

ピンセットでショートさせる

ラベルの表面に記載されていたとおり電池のプラス極とACをピンセットの先でショート(短絡)させます。

このとき、リセット後に本体を持ち上げて(逆さにならないよう注意)リセット後に12:00から時刻が刻まれているのを確認しています。

ラベルを張り直す

あとは表面に張られていたラベルを元通りに貼ります。

バネとスプリングを確認

一連の作業が終わったら裏蓋をもとに戻しますが、青の矢印の場所にボタンの押し戻し用かと思われる薄い金属の板が入っているので、ずれていないか確認します。

また、青丸の2か所には小さなスプリングが入っているので、こちらも抜けがないか確認。

このランナーズウォッチは、他にも斜めに傾けただけで抜け落ち易いパーツがありそうなので注意が必要です。

裏蓋を押さえながらネジを締める

あとは、裏蓋を本体に載せますが先ほどのスプリングのせいか裏蓋は本体から浮いた状態ですき間ができるので画像のようにピンセットなどで押さえながらネジを置いた方がスムーズに締めることができそうです。

ここでは、裏蓋の表面に傷かつかないようテープなどで保護してやるか、傷がつきにくい樹脂製のものを使うなど工夫してやったほうが良いでしょう。

ネジ4本を元通りに締め終わり液晶部を表に向けたところ正常に動作しているのが確認できました。

新しい電池で時刻表示が復活

あとは時刻合わせをして完成です。新しい電池だと数字もクッキリしていて視認性も満足できます。

SEIKOスーパーランナーズ東京マラソン2012モデル

このスーパーランナーズの2012年モデルは当時欲しかったデザインでしたが、このモデルが発売されてから数カ月後に登場したEPSONのリスタブルGPSなんかを使うようになりデザイン以外に実用面での必要性を感じずに購入に至らなかったものです。

その後、中古で売りに出されていたのを見つけて飛びついたのが今回のものですが、ランナーズウォッチらしい個性あるスポーティーなフォルムは他のデジタルウォッチにない魅力を感じます。

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