ETA2824ムーブメントを搭載した中古品を探していたところちょうど良さそうな時計が見つかりました。BARBERAというロゴが入ったデイト機能ありの自動巻きの時計です。
あまり聞いたことがなブランド名ですが今回の目的は中のETAムーブメントなので気にしないことにします。
ETA2824を使いたい理由
ETA社のムーブメントに興味をもった理由は至って単純なものでした。
時計は国産ブランドが好きですが、海外の自動巻き時計を知らずにセイコーファンだとか、シチズンが好きだとか言い張ってもあまり説得力はありません。
ここで一度、世界の汎用ムーブメントETA2824を使ってみようと決心したところです。
目的はETA2824なので外装のブランドに拘りはありません。その機械の動きや使い心地を感じてみたいだけなので、なるだけ安価に探したいところでしたが、これが以外に玉数がありません。
特にブランドに拘りが無くても、2010年問題とか2020年には云々という理由でしょうか、純粋な「エタポン」ウォッチというのがなかなか見つかりません。
時計業界のなんとやらですが、ここにきて逆にエタポン時計にはややプレミア感が出ていないでしょうか。
だとすると、先に書いた理由以外からも1本は所有しておきたいところです。
BABERAの腕時計
このBABERA(バーベラ?)の時計は黒文字版にBARBERA_ITALYと懸かれていますがブランド文字の「A」の横棒を省略したロゴデザイン。
この辺のヒントを調べれば、ファッションブランドのバーベラなのか、それとも全く別物の無名ブランドなのか所在が分かりそうです。
なお、ネットで大ざっぱに調べたところでは、すぐには正体が掴めませんでした。
6時側にプリントされたAUTOMATIC_INCABLOCの文字が斜めになっているのとベゼル部分がわかりやすいメッキなので時計専門のブランドではなさそうです。
ゴールドのムーブメント
ETAのムーブメントにはゴールドのものとシルバー色のものがあるようですが、この時計にはゴールドのものが使用されています。
ETA2824には、2824-1とETA2824-2があるとのことですが針の細さと全体のデザインからアンティークな雰囲気も感じるモデルですが、その針や文字盤には色あせや腐食がないので、それほど古くはなくETA2824-2のほうではないかと素人判断したいところですが、調べる術は思い当たりません。
ちなみに、この個体には皮ベルトが付属していましたが強烈なタバコ臭が漂っていたので手元にきて直ぐに処分させていただきました。
裏スケルトンのガラスにもブランドロゴが配置されていて、ETAムーブメントを強調したい自分にとっては少々気になる部分ですが、ブランドの正体がハッキリしてから残すかどうか判断しようと思っています。
裏側から文字を貼っているものと思いますが、この文字の張り付け方法も正体不明です。
セイコーファイブの裏スケに書かれた文字と同じ手法で書き入れられたものではというようにも見えます。
時計としては動くが不具合あり
このBARBERAの時計、時計を振るとちゃんと動き出しますが若干の不具合が存在しました。
ETA2824-2にはハック(秒針停止)機能があるはずなのに竜頭を引いても秒針が止まりません。それから手巻きのときに指が痛くなるほどの重さです。
ハック機能の故障は、秒針規正レバーの破損か巻真周りで何かが起きているものと思われます。
また、手巻きが重いのは機械をのぞきながら巻いてみたらローターが一緒に回転しちゃってました。
これは、原因究明より一旦ローター(自動巻き関連のパーツも一緒に)を外して、しばらく手巻きで使用してみたいと思います。
ETAの手巻きのコリコリ感は国産現行モデルでは味わえない巻き心地。
画像がローターを外したETA2824の姿ですが、デザイン性の少ないローターが機械を半分覆ってしまっているより、中の金属パーツが剥き出しのこの状態のほうが趣を感じます。
初のETA機械式ムーブメント搭載時計。このまま普段使いしてしまいたいですが、まずはハック機能だけは修理したいと考えています。
(もしかして、秒針停止機能ってオプションで出荷されるのでしょうか?だとするともともとハック機能がない時計ということになりますね。)
本格的な出番はそれからですね。
もとがポンコツETAポンですので、楽しくいじり倒せそうです。
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