SEIKOのちょっとイイ時計メカニカルSARB033

アナログ腕時計

私たちに手が届きやすく、性能は勿論、質感にも安心できる腕時計とはどんなものでしょう。

仕事中にお気に入りで使える身につけていて飽きがこなくて、それでいて気取りすぎない時計の条件というものをSARB033は持ち合わせていると言えるでしょう。

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MECHANICAL_SARB033の良さ

セイコー「MECHANICAL_SARB033」は格好良すぎず、安っぽくもない上品な質感があります。

箱入りのSARB033

まさに「ちょっと良い時計の代名詞」。

高級時計に必要な要素というのを自分なりにあげるならば、「機械性能、堅牢性、美しさ」に優れていることではないでしょうか。

SEIKO_SARB033は、これらの要素が最上級とは言わないまでも適度に備わっています。

高級時計であるロレックスやオメガなどは、正直なところ自己満足でつけるものであり、時計に興味のない人へのアピールにはなりません。

SARB033の上質な質感

ただ、袖口にさりげなく見える腕時計は自分の存在に相応しいものが良いと思う人は少なくないことでしょう。

そこで、自分のステイタスに見合った粗悪感や安っぽさのない有る程度の完成度を持つ時計をチョイスしたいといった場面では、SARB033のような時計がピッタリです。

ケースの形状や、ブレスレットの質感などは余程の時計好きの人でなければ上級ブランドのグランドセイコーと見分けが付かないものですし、見る人を安心させる最低限度のクオリティーは身につけている自分の気持ちも満たしてくれることでしょう。

竜頭には「S」の文字

SARB033の竜頭にはSEIKOの「S」の文字が入っています。刻印と言うよりは、機械で彫り込んだ文字です。

竜頭に彫り込まれたSの文字

私的な印象ではありますが、竜頭にロゴが刻まれている時計は、メーカーがそのモデルに精力を注いだ証でもあります。

このSARB033に使用されているムーブメントは「6R15」ですが、SEIKOの腕時計で竜頭にSが刻まれているのは6R15以上の性能を持ち合わせたムーブメントなのでしょう。

手元の7S搭載「SEIKO5」などの竜頭にはロゴがなく、4R35を使用しているSBDY007「サムライ」も、まあまあな価格設定のわりに竜頭には何も刻まれてれていません。

搭載ムーブメントは6R15D

SARB033に組み込まれている6R15(D)の評価をネットでの雑音抜きに自分なりに語るならば、パワーリザーブが50時間あるのはやはりありがたいところです。

SARB033の6R15D

また、曜日表示がなく日付だけのカレンダーはしばらく時計を停止させたあとに生じる設定を簡略化してもらえます。

この曜日設定がいらないことと、秒針停止(ハック)機能になれてしまうと7Sムーブメントが貧相な仕様に感じてしまいます。

日差にバラツキがあるとか、季節による違いや平置きや姿勢による影響などは、まったく分からないというか、そもそも時計というものはそこまで気にして楽しむものではないと今のところ思っています。

SEIKO5と大きさを比較

最近のブランド時計のデザインを見ると、SARB033(035)を含めセイコー「メカニカルシリーズ」の時計本体は相対的にですが小さく見えます。

SEIKO5とSARB033を比較

そこで、デザインが似通っている手元のSEIKO5と大きさを比べてみると、ごらんの通りSARB033のほうがやや大きめのケースデザインです

重量も少しばかり重く、実際には小さいわけでもなく実に丁度良い大きさ(38mm)と言えるでしょう。

このSARB033ケースデザインは、他メーカーもよく採用しているラウンドフェイスのラグ部分を流線型にしたような形状ですが、これら細部のラインにはそれなりの独自志向が取り入れられていることが窺えます。

スタンダードな「ちょっとイイ時計」

SARB033は文字盤の色が黒ですが、文字盤が白のSARB03も存在します。

どちらも、市場に在庫が少なくなっているためか価格が値上がり傾向にあり当記事を書いている現在では4万円強の価格設定になっています。

現行モデルとして販売されていた頃よりは入手しづらくはなっていますが、今後SARB033と同等の完成度を持つ製品を購入しようとすると手出しはもっと必要になることでしょう。

メカニカルSARB033はちょっと良い時計

SARB033は6R15という出来の良いムーブメントを搭載し、質感もよく、そのデザインは上品な雰囲気を醸しだし、落ち着いた大人に似合う1本です。

平成が終わろうとしている今、SARB033(これを含むメカニカルシリーズ)は一つの時代を代表したスタンダードな腕時計であったことは間違いないでしょう。

そしてスタンダードな自動巻き時計の中でも、さり気なく「ちょっとイイ時計」であったところは今後も語り継がれることでしょう。

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