BROOKIANA(ブルッキアーナ)というメーカーから自動巻き時計として発売されていた機種にカモフラージュ(迷彩)柄のデザインがありました。
以前にNH35ムーブメント搭載機でありながら激安でネットに流通したことで話題になっていたモデルの中の一つかと思いますが、公式サイトでは記事を書いている時点でも同じ時計が紹介されているのを確認できます。
ブルッキアーナというブランド
ブルッキアーナ(BROOKIANA)という時計ブランドは、ネットでお手頃価格の時計を探していると結構目にするブランドです。
国内の時計メーカーとは比較にはならないかもしれませんが、低価格でお気に入りのデザインの時計を探したいという方は向いているブランドかもしれません。
ただし、今回取り上げるBA1685のようにNH35を使用した機械式時計のモデルは現在のところネットでは多く見られなくなったようです。
BA1685は癖のないケースデザイン
このカモフラージュ柄の時計を購入したきっかけは、某販売サイトでNH35を搭載した時計が激安で放出されたとの情報がまだネット上に漂っていた頃に(購入時期は逃してしまってます)自分もNH35(外販向け4R35)を搭載した腕時計を一つ所有してみたいという思いに駆られた為でした。
そこでNH35ブルッキアーナの中古を探していたところ、このBA1685という機種を購入することができたということです。
入手価格は激安というわけではありませんが、NH35搭載機で1万円を切る格安。
当時、ネット上でも同様の自動巻きBROOKIANAの価格は1万円前後まで上昇していて(それでもお手頃価格)お買い得感は全盛期ほどではありませんでした。
これらNH35搭載BROOKIANA時計にはデザイン的に多く種類があって、一般的に「格好良い」と定評があったものは販売サイトで既に在庫が無く、中古でも手放す人も少ないことから入手は難しいものでしょう。
そんな状況下で入手したカモフラージュ柄のモデルは、自分的には完成度の高い中の上程度の個体を引いたとの満足感があります。
このモデルの特徴は文字盤の柄なのは一見すると分かりますが、実はケースデザインそのものも悪くはありません。
時計に詳しい方から見れば、「削りだしの取って出し」そのままで味気ないケースに見えてしまいますが、有名ブランドが採用しているケースの表面に見えるラインの特徴を上手く掴んでいる感じがします。
削りだしそのままの仕上げも、あえてエッヂの鋭さを強調したかのように見えなくもないです。
迷彩色のデメリット
最大の特徴である文字盤の迷彩色ですが、当初おしゃれ感があって休日用に使えそうだと考えていましたが、いざ所有してみると大人のセンスとして合わせられる服や見合う場面というのが殆どないというのが現実でした。
仕方なく、外部の方との接触が少ないであろうと思われる仕事の日に使ってみたことがありましたが、これを腕につけている自分が落ち着きません。
これが自由な日向けのデザインであることを思い知らされました。
それと、ダイヤルに施された迷彩色というのが思った以上に視認性を低下させます。
時刻を指す針も迷彩柄に合わせて地味な黒枠ですので、時針、分針ともに迷彩柄に溶け込んでしまい動いている秒針でさえも並の時計とは比べものにならないほど見えにくく感じます。
おしゃれ時計のデザインとしては文句なしなのですが、自分にはその個性を引き出せるセンスはなく、それを生かせる場面に遭遇する機会もないようです。
とは言うものの、先に書いたとおりケースデザインはいたく気に入っています。
搭載ムーブメントはSIIのNH35
このBA1685を含むBROOKIANAのNH35搭載ウォッチは、一時期その激安価格からムーブメント欲しさに購入したという時計マニアの方がいらっしゃったと聞きます。
たしかに、7S26搭載機種のグレードアップ用に4R35ムーブメントを欲しがっていた人にはNH35ブルッキアーナは涎ものだったことでしょう。
SII製のNH35は6R15には及ばない性能ですが、少し微調整すれば休日用に使う自動巻き時計としては文句のない必要十分な性能を発揮してくれます。
正直、私にとっても難ありだったのは文字盤の視認性だけで、竜頭が小さいだのブレスのバックルが今一だのは、このケースデザインと搭載ムーブメントがすべて覆してくれます。
これから先、NH35カモフラ時計は文字盤カスタムを視野に入れていますが、このカモフラージュ柄の遊び心に似合う自分というのを一つでも見つけることができれば、それはそれで楽しい発見かもしれません。
おすすめ記事