時計の文字盤の色というのは、フォーマルやビジネスにあう服装の色と同系でデザインされることが多いような気がします。
そういった意味からも茶色というのは時計の文字盤の色には採用されにくい色なのでしょう。
逆に、皮バンドは靴と同系とみなすのか茶色が多いです。
茶系の文字盤を探す
時計を文字盤の色で選ぼうとしたとき、茶色の時計というのをあまり見かけないのに気が付きます。
以前に記事に書いたSEIKOの海外モデルは、茶色ですが国内での取り扱いはあまりない様子。
黒や白はフラッグシップモデルとしても多く取り入れられがちですが、それ以外で多く見るのは紺色くらいでしょう。
オリエントスターのWZ0071DA
あるときデイト表示のない時計を探しまくっていて、たまたま見つけた茶色文字盤の時計がオリエントスター(OrientStar)のセミスケルトンモデル「WZ0071DA」でした。
WZ0071DAは艶ありブラウンのダイヤルに、針やインデックスもゴールドに近い茶色が輝いています。
オリエントの時計を所有するのは初めてでしたが、このWZ0071DAは素人的に見た目の完成度が半端じゃありません。
機能的にも満足
近年では必要以上に大きなケースの時計ばかりでしたが、オリエントスターのこのシリーズはケースの形や大きさを含め、そのデザインは言うことなしです。
WZ0071DAはパワーリザーブのゲージを装備し、手巻き機能付きの自動巻きであるのと秒針停止(ハック)機能も備えています。
デイト表示の代わりにパワーリザーブを備えていることは、特別な時に選んで身につけることができる時計であると言えるでしょう。
WZ0071DAの裏蓋は自動巻きの時計に多いスケルトンタイプ。
表からも裏からも機械式ムーブメントが見えるので機械好きには嬉しい仕様になっています。
お洒落なオープンハートで至福の時を
時計の文字盤をスーツやワイシャツの色にマッチさせるというのがセオリーであるならば、茶色文字盤の時計はビジネスシーンでは使いづらいと言えます。
実物を一度見ていただければ分かりますが、WZ0071DAは上品さと美しさを備えた時計であり、これを身につけることは時計に対しての愛着があることを表現するものです。
こうしたスタイルの時計がビジネスシーンで使えるかどうかは、業種や地位、その時の自分の立場にもよりますが、控えておいた方が無難な場面が多い時計であるのは間違いなさそうです。
そんな、茶色文字盤のWZ0071DAはプライベートな場面では特別な時間に身につけたい時計の一つです。
控えめに輝く茶色の文字盤の上を動く秒針と、オープンハートから覗く小刻みな機械の動きが、今この瞬間、自分だけの時間が流れていることを教えてくれます。
今が、安らぎの時間であり、ここが安心できる空間であることを確信させてくれる時計と言えるでしょう。
自分の大切な時間には、そのことを確かめさせてくれる、あるいは象徴として相応しいものを身につけたいものです。
そんな意味からオリエントスターWZ0071DAは至福の時に相応しい時計なのです。
おすすめ記事