SwatchAutomaticのムーブメント取り出し【ETA2840】

スウォッチのETA2840 アナログ腕時計

洗浄済みの時計ケースに搭載されていたETA2824-2のオーバーホールが済むまでの代替のムーブメント確保を試みることにしました。

ETA2824の代用として用意したのは安価に入手可能なswatch automatic。これに入っている同じETAの2840を使用したいと考えたのですが結果的は少し難が残るものでした。

とりあえず今回はムーブメントの取り出しに係る手順を載せています。

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swatch automaticの裏蓋外し

swatchが流行っていた頃、自分は時計自体にそれほど興味がなくswatchについても名前くらいしか聞いたことがないほどです。

スウォッチオートマチックの「BLACK MOTION」

swatch automaticの「BLACK MOTION」

ケースが樹脂製ということもあって、見た目は陳腐な印象ですが3針ノンデイト機械式というところが今の自分にとっては垂涎な仕様。

これに入っているETA2840をしばらくの間、バーベラ時計用の機械として使うことにします。

swatchオートマチックは、もともと使い捨てを想定した時計とのことで、プラスチックのケースと裏蓋は作業後の再利用を考慮せずナイフでこじって開けることにします。

裏蓋の隙間にナイフを刺す

裏蓋とケースのわずかな隙間にナイフを刺し、竜頭側を3、4箇所グイグイ捻ったところ想ったよりも簡単に裏蓋を開けることが出来ました。

ローターの取り外し

自動巻き機構を外す

実は、このETA2840の機械はバーベラ時計と同じローターの供回り症状がありました。

この点については想定済みというか、そもそも手巻きで使いたかったのでローターは外してしまうことにします。

ローターにTWENTY_THREE_JEWELSの文字

ETA2840のローターの中央には、23_TWENTY_THREE_JEWELS_SWISSと書かれています。石の数が23ということですね。

自動巻きを外したETA2840

手巻き化したETA2840

2824との大きな違いは石の数が少ないことと、2840は振動数が6振動ということ、他にもパーツごとの違いはあるかもしれませんが、ETA2824-2の代用としては充分でしょう。

機械の取り出し

ローターを外した後は、竜頭を引いてから「おしどり」を適度に押して巻真を引き抜きます。

ETA2840の「おしどり」を押す

巻き芯を引き抜く

あとはケースを表に向ければ文字盤ごと機械が取り出せるいのかと思ったら、プラスチックの枠ごとグイグイやらないと出てきませんでした。

文字盤ごと機械を取り出したswatch automatic

機械を取り出したswatch automatic

スウォッチ・オートマチックはデザインが豊富ですが、特にこのモデルは「BLACK MOTION」と呼ばれるもので、文字盤のデザインが落ち着いていて他のモデルに比べそれほど安っぽさを感じません

あとは、別なケースに入れ仕上げていくことになるのですが、取り出しは上手くいっても別なケースへの移植は困難を伴うようでした。

画像でわかるように、取り出した状態で文字盤が安定していません。

顛末については別記事にて公開する予定です。

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