スーツに似合う白い文字盤の機械式時計として選んだのがセイコーの海外モデルSRP705K1です。
仕事中、可もなく不可もない「程々さ」が求められるシーンでもSRP705K1のデザインなら「自分なりの拘りを秘めておきたい」といった欲求を実現してくれそうです。
オフホワイトな文字盤を探す
白文字盤の時計が欲しいと思ったきっかけは、仕事中に出先で初対面の相手と話すような場面では、いわゆる主張しすぎない時計というものを身につけたいと考えたことからでした。
ところが自動巻きムーブメントを登載した現行の中級モデルで、お洒落な白文字盤の時計というのがほとんどありません。
少ないアイボリー色の自動巻き
唯一、メカニカルSARB035(アイボリーの文字盤)が候補に浮かびますが、緊張感を伴う場では着けたくないほどの気に入りようですので可能ならもっと他のものを選びたいところです。
そこで目を付けたのが光の当たり具合でオフホワイトに見えなくもないSRP705K1という型番の時計。
ギョーシェ模様
SRP705K1の白文字盤には波形のギョーシェ彫りが放射状に施されています。
プレサージュの放射模様に似ていますが異なる彫り込みです。
これが、屋内での光の当たり具合によってはグレーが混じって見えたり、カーテン越しには黄色みがかってアイボリーのように見える(あくまで個人の感想)のでオフホワイト的な扱いができそうです。
ムーブメントは4R35
SRP705K1は国内モデルで形状がにているプレザージュと同じくムーブメントに4R35を採用しています。
国内モデルではメッキが施されているのか真鍮をつかっているのかローターがゴールドですがSRP705K1はオーソドックスにシルバーのまま。
4R35B TWENTYTREE_JEWELSと書かれています。
ムーブメントは4R35ですが海外で組立を行っているのでしょうJAPANの文字は文字盤を含めどこにも表記されていません。
42mmのケースサイズに小さい文字
ロレックスのエクスプローラーのように文字盤にデカい数字が書いてあるのは好みが分かれることでしょう。
私も、文字盤はバーインデックス派です。
ところが、SRP705K1の文字盤に配置されている文字はとても小さく、ケースサイズからは数字としてではなく記号や形として配置されているといった扱いができそうなほどです。
実際に使用してみてもアラビア数字の整列が煩わしく感じることはありません。
金属ブレスへ交換
SRP705K1には革ベルトが付属しますが、私としては仕事用に金属ブレスを用意しておきたいところです。
革バンドってどことなく冬用というイメージです。
そこで用意したのが、SSB025P1用として売られていたラグ幅20mmのセイコー純正のステンレスベルトです。
型番はM01M411J0-L。
調べてみるとSSB025P1という時計はクロノグラフのようです。であれば大きめのケースは共通するところでSRP705K1にも装着可能では?と考えました。(結果ピッタリではありませんでしたが…)
ということで早速SRP705K1へ取り付けてみました。遠目にみた感じでは全く違和感がありません。
SSB025P1は想定していたより小さめのケースのようで、ラグのR部分の中心付近にわずかに隙間ができています。
この程度だと隙間が目立つと感じるのは身につけている本人だけで済みそうです。
M01M411J0-Lに使用されているクラスプは両サイドからのプッシュ式で開くタイプです。
高級感はありませんが必要にして充分というやつですね。
取り付け形状がピッタリとは行きませんでしたが、当てずっぽうで選んだにしてはSRP705K1に良く合う金属ブレスです。
こうして、出先での打ち合わせ用に白文字盤の時計を用意することができました。
ことさらTPOというものを主張するつもりはありませんが、外回りで汗だくになる仕事の時にお気に入りの時計をしたくはありませんし、無難と思っていた時計が相手に対して必要以上に良く見えてしまったという事態はできれば避けたいものです。
私自身も、突如職場に訪問してきた営業マンがスイス製で限定モデルの時計を身につけていたらその人が売り込んでくる商品を買いたくはありません。
意味としては、「そんなに儲かっているならウチのような貧乏会社でなくて余所に売ってくれないか。」という感じでしょうか。
そんなわけで、理想の外向き仕事用腕時計として確保したSRP705K1ですが、いささかケースが大振りではあります。
この辺は時代の流れに沿ったデザインと言うことで妥協したいところです。
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