正直、以前からCITIZENという時計メーカーが好きでしたので、CITIZENにもセイコー5と同じような機械式の時計は無いものかと探していたらクリスタルセブンという時計を見つけました。
保管していた保証書を確認してみると購入時期が2008年と身につける機会が少ないうちに10年も経ってました。
CITIZENの自動巻き時計CTV66-0523
このクリスタルセブンは型番がCTV66-0523という文字盤が白のモデル。
価格的にはSEIKO5よりも少し高めでしたが、お手頃といえる範囲の値段でした。今では新品を見つけるのが難しいようで、ネットでは同じ復刻版ではなく数千円で販売されている当時物のアンティーク品を多く見かけます。
クリスタルセブンの特徴
セイコー5の文字盤には12時の位置に「5」の数字が書かれていますが、クリスタルセブンでは12時の下には曜日の表示窓があり、6時位置に「7」の字が記されています。
そして裏蓋にはCrystalSevenのロゴと紋章が刻印されています。
復刻版CrystalSevenの主な仕様
21世紀版CrystalSeven_CTV66の主な仕様は次の通りです。
- 精度:日差-20~+40秒
- 重量:222g
- ケース素材:ステンレス
- 風防素材:クリスタル
- ムーブメント:Cal.8200自動巻き(手巻き機能あり)
- 日常生活防水
日差が大きくでる時計という感じがしますが、これは元祖クリスタルセブンと同じ精度と考えれば許容できる範囲ではないでしょうか。
風防はもちろん復刻版でも「クリスタルガラス」を使用。クリスタルセブンの名前の由来は、当時風防に初めてクリスタルを使用した時計だからだそうです。
CrystalSevenのイマイチなところ
先に手にしたのがセイコー5だからか、シチズンのCrystalSevenを見ると少々粗が目立つ感じが否めません。
そんな気になる点を上げてみると次の通り。
- メッキを施したような外観
- 金属バンドのバックルまで当時物と同じ
- 曜日表示は無くても良い
クリスタルセブン【CTV66-0523】は本体もブレスも磨きがかかったような艶があります。
ステンレス素材でも仕上げ方によっては、このような「ツルツル」した仕上がりが可能だとは思いますが、高級時計の多くはその一歩手前の削りだし感が少し残ったような仕上げをしています。
磨きがかかりすぎたステンレスは素人目にはメッキをかけたスチールと違いがわからず逆に安っぽく見えます。
特に裏蓋などは、ここまで鏡面仕上げをしているのは珍しいと感じます。ここだけは本当に鍍金なのかとも疑っています。ならば潔くセイコー5のようにシースルーにしてほしかったですね。
クリスタルセブンに付属のシチズン純正のバンドが、今時のワンプッシュ式ではありませんでした。
外す際に親指の先で爪を立てる必要がありますが、この部分は別に復刻にこだわって欲しくなかったと思う部分です。
そして文字盤の12時下にある曜日表示は自分的には無くても良かった機能かと感じます。
元祖クリスタルセブンを習ったデザインなので、致し方ないのでしょうが曜日を重要な要素と捉える人は少数派でしょうから、できれば日付表示だけで済ませて欲しいところでした。
なお、復刻版のクリスタルセブンは当時物とくらべデイト表示の文字が小さくなっている特徴があるようです。
セイコー5と比べて
クリスタルセブンをセイコー5と比較してみるとデイ表示の場所の違いなど様々な特徴の違いがあります。
石数は復刻版CrystalSevenとSEIKO5は同じで21石でした。
なお、アンティーク物のCrystalSevenでは23石が多いようで、それ以上のものも存在します。
他にも気づいた特徴としては次のことがあります。
手巻き機能がある
クリスタルセブンには手巻き機能があります。セイコー5には手巻き機能がなく(モデルによってはある?)これはセイコー5に対して唯一物足りなさを感じる部分でもありました。ちなみに秒針ハック機能はどちらもありません。
なお、竜頭には画像に見える通り「C」の文字があります。
文字盤が大きい
セイコー5と並べてみるとクリスタルセブンのほうが本体が一回り大きく出来ています。
その分、視認性が良いのと針が細長く格好良く見えますがクリスタルセブンには夜光塗料が施されていないので暗闇で時間を確認することができません。
平成も終わろうとしている時代に暗闇で時刻の確認に困る空間というのも皆無に等しい状況ではあるので要らないといえばいらない機能でしょう。
以上、CITIZEN版のセイコー5という視点でクリスタルセブンを評価してみましたが、CITIZENの自動巻き時計(手巻きも可能)という意味でお気に入りの1本です。
できれば、もっとプライベートな時間に持ち出したい時計ですが上に書いたようにバックルを外す際に爪を立てるのが煩わしく感じるため、特にCITIZEN純正に拘りたい部分でもないのでベルトは非純正品に交換しようかとも考えています。
この辺は、格安モデルの量産体制が整っていないCITIZENとしてはコストダウンの対象にしたいところだったのでしょう。
そんなわけで、しばらくの間は引き続き屋内観賞用ウォッチの立場にとどまりそうなCITIZEN_CrystalSeven復刻版です。
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