スマートウォッチの便利さは本体の性能だけでなくPCやスマホでチェックできる管理アプリケーションに盛り込まれた豊富な機能。
アプリの睡眠時間やストレスレベルのチェックなど健康管理を中心とした多機能面に一度取り込まれてしまうと抜け出せないのが難点でもあります。
スマートウォッチを使いたい場面
時計好きの自分が多くの機能を持ち合わせたスマートウォッチを身につけたいシーンは屋外でのランニング、ウォーキングやジムでのトレッドミルで有酸素運動をするときに、いわゆるアクティビティのデータを記録として残しておきたいときです。
一昔前は、屋外で運動した記録を小さなノートに手書きで書き残して置いたこともありました。
そんな習慣に変化が起きたのは、エプソンからWristableGPS(SS-300)が発売された頃のことです。
その後、時が経過してエプソンのWristableGPSは新製品が投入されなくなり、後継として購入したのがGPS搭載デバイスのパイオニア的存在であるGARMINから発売されているスマートウォッチでした。
GARMINが主力にしてきたGPS搭載製品の歴史を知る人にとって、スマートウォッチにアップルウォッチではなくGARMINを選ぶのは自然な流れだと思っています。
このとき選んだGARMINのGPS内蔵デバイスも、目的は日頃の運動量のチェックだったはずですが自分としては想定外の頻度で使うことになってしまいます。
運動以外の記録も意外に便利
スマートウォッチを運動の記録以外に使うことになった一番の理由は、睡眠時間のログをチェックしたことでした。
もとから睡眠時間が長いほうなので、結構な時間眠れていると思っていたところでしたが実際に計測されている睡眠時間は7時間に満たないのがほとんどでした。
アプリが示す睡眠時間には多少の誤差が出ますが、実際には手動で補正が可能です。そうした調整を行ったところでも自分が思っていた睡眠時間に足りないのは衝撃的でした。
スマートウォッチを腕につけている間には、睡眠時間のほかに心拍数やストレスレベルなどが計測可能です。
もちろん健康管理という意味ではその正確性の担保に欠ける部分があるのは否めません。それでも医療機関で定期に受ける健康診断と照らし合わせて、日頃のライフログのデータをどの方向へ寄せていくと理想に近づくかといった指標には使えることでしょう。
そうした事情からいつの日からか自分の左腕にはスマートウォッチが巻かれることが多くなります。
ライフログという呪文をまとったアプリ
ことの始まりは睡眠時間のデータ取得でしたが、今最も気になっているのは日頃歩いた歩数の管理です。
歩数の管理だけならスマートフォン本体のみで記録ができますが、スマートウォッチなら小さな液晶画面に判りやすく視覚化して表示が可能。
これが何より日頃の運動量の維持という健康意識を高めてくれます。
ですが、時計好きの自分にとってライフログにばかりとらわれるのは手巻きや自動巻きの時計を身につける時間が減ることになり良いことではありません。
このスマートウォッチの本体や専用アプリに記録される歩数は、スマートウォッチ(そのメーカーのデバイス)を身につけている間にしか計測されず手動での追加が不可能なものです。
つまりGARMINを身につけていない時間にウォーキングやランニングを行っても、それによる歩数は手動で追加できないということになります。
ウォークやランの距離、時間などは手動で入力できますが、歩数だけは別扱い。
メーカー側としては、この歩数の入力を可能にしてしまうとデバイスを購入しなくても自社の開発アプリを都合よく使われてしまうことになり利益に直結しないという判断なのでしょう。
つまり、うちのスマホ(PC)アプリを便利に使いたかったらデバイスも揃えてねという意味と解釈できます。
もともとGARMINならGarmin Connect Mobileアプリを使い始めるときデバイスの登録が必用ですが、買い換えのときのデバイスも同様にGARMINを使って欲しいのは当然のことと考えます。
しかし、それだと他の時計ファンの方も判ってもらえると思いますが手持ちのお気に入り時計が使えないデメリットが際だちます。
そもそも、ライフログなど要らない完全な健康体ならこんなジレンマに陥ることなく済むのですが、そうは行かないのが現代社会をベテラン選手が生き抜くための課題でもあるでしょう。
アプリが扱うデータにデバイスによる制約がある点はメーカー側で歩数の手動入力を許可してくれれば解決できてしまうものです。
歩数と運動量や、時間的に発生する歩数とのデータ的な整合がとれなくなるなど不備が生じることになり課題があるのかもしれません。
それでも、歩数に関してはデバイスによらず融通が効くアプリだったら、そうしたアプリを使いたくなるし、その結果デバイス選びも同じメーカーの製品にというユーザー行動もあると思うのですがどうなのでしょう。
そうした太っ腹な対応を期待できないものか今後も様子をみたいと思います。
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