実家の茶の間で長年動き続けていた壁掛け時計が寿命を迎えたようで正確な時刻を表示しなくなってしまいました。
使っていた時計はSEIKO製の乾電池駆動式の振り子時計RQ314Bです。
アンティークなデザインRQ314B
このRQ314Bはケース内に左右に揺れる振り子の動きが見えるのと、外見がアンティーク調になって古くからのゼンマイ仕掛けの時計を思わせるデザインです。
ずいぶん昔に購入されたもので軽く10年以上は使い込んでおり、この振り子時計の購入時期についてはもう誰も覚えていないほど。
画像のRQ314Bの前に使っていたのも振り子が動くもので、その時計では先のとがった振り子が使われていたのを覚えています。
単2電池駆動の振り子時計
時計の裏面には、機械が入っている部分に黒いカバーがついていてます。
その左側に見えるのが時報をならすためのスピーカー。
黒いカバーを開けると表面がプラスチックで出来ているムーブメントが見えます。
RQ314Bは単2電池で動く仕様ですが、テスト用の電池が無かったので画像のようにサイズ調整用のアダプターを介して単3電池を使っています。
振り子の動作にも電源を使うので実運用には単2電池を使う必要があるでしょう。
機械の表には時刻合わせ用のダイヤルと時報の種類とON-OFFを設定するスイッチ、ボリューム調整用のダイヤルが付いています。
こうした設定スイッチ類の上に振り子と繋がるアームがあるので、時刻合わせや設定のときに少し邪魔に感じます。
時報の種類は、時刻の数だけ「ぼーん」という効果音を繰り返すタイプと学校のチャイム音と同じようなリズム音源をならすタイプの2種類が選べます。
ただし、この壊れてしまった現物では、もうかれこれ10年以上前から時報の機能が壊れていてテストではチャイム音を鳴らすことができますが、毎時ちょうどの時刻には音が出ず時報の確認はできませんでした。
チャイム音も、チャイムだけなのか時刻を鳴らす効果音もプラスされるものだったのか今となっては確認できません。
時計の中で動き続けた振り子
このアンティーク調時計の大きな特徴であるのが大きな文字盤の下で動く丸い形をした振り子です。
昔は時計の種類毎に振り子の形様々だったと記憶していますが、他に比較できる対象にお目にかかる機会がありません。
振り子はムーブメントから延びたアームにひっかかっているだけなので、電池交換などで時計を横にしただけで簡単に外れてしまうため、その都度付け直すことを覚悟しなければなりません。
振り子の裏面を見ると円盤部分の取り付け位置を上下に移動できそうな雰囲気ですが、取説がないのと機械の仕組みはクォーツと思われるので調整できても意味はなさそうです。
重さを計ってみると約36グラムと軽くできています。
販売サイトなどの画像を見ると振り子の形もこの現行モデルとそれほど変わらないようです。
茶の間で長年使われた壁掛け時計は長いこと家族に時刻を表し続け、その振り子の動きも生活の中でゆったりとした時の流れ伝えてきたことでしょう。
ざっくりとしか記憶をたどれませんが四半世紀近くは動いていたのではないでしょうか。
そう思うとなかなか捨てづらいですが、趣味の腕時計と同じく扱うには大きすぎるので致し方ありません。
長年役目と果たしてくれたことに感謝することにします。
参考商品リンクは現行モデルのSEIKO RQ325Bです。
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