リューズパイプの交換に失敗してそのままになっていたダイバーズウォッチSBDC031のケース。
リューズパイプについての記事↓
リューズパイプ(チューブ)の交換に挑戦:ダイバーズSBDG031失敗編
その後サイズが適合しそうなパイプが見つからないので、とりあえずガラクタと化していたケースを時計の形へ戻すことにしました。
余っていた針、文字盤付きの7S26を使う
SBDC031のケースは、まだ完全に修理が済んだわけでもなく、その期待も薄いことから新品のNH35を使うまでもないと判断し、代替候補にあがったのはSEIKO5の7S26ムーブメント。
中身をNH35に交換、文字盤もノンデイトにしてお好み仕様に仕上がったSEIKO5があって、その文字盤とムーブメントを丸ごと移植してしまおうというわけです。
画像は巻き芯なしでリューズを仮組の状態。順調にいけばこのように仕上がる予定です。
ここまで工程で針がどこかに干渉したりはなく、裏蓋を閉めてもローターはスムーズに回転できています。
SBDC031ケースとSEIKO5の文字盤
SBDC031と用意したSEIKO5の文字盤はどちらも共通してリューズは4時位置。
逆のパターンでSBDC031からSEIKO5への文字盤&6R15ムーブメントの移植も可能に見えますが、SEIKO5はケースがコンパクトなので秒針がどこかに干渉しないかチェックする必要ががありそうです。
巻き芯は、後で手巻きムーブメントへの交換もできるようNH35用のステムを使用します。
新品のままの巻き真は長いのでケースとリューズに合うようにカットしますが、なかなか丁度よい長さに決まりません。
長さを計りながらニッパーで切りましたが、最終的な微調整はヤスリを使ったほうが良いかもしれません。
約18mmの長さ(カスタムなので純正から変わります)にカットしたあとに、リューズと時計本体に仮組して時刻と日付、曜日が調整可能なことを確認。
リューズでの操作に問題ないことを確認してから巻き芯のねじ山とリューズを接着し本組します。
出来上がったSBDC031SUMOの7S26仕様
これでようやく時計の形になりました。
視認性が悪く、防水性も期待できないため実際の潜水用には向きませんが、自動巻き時計としては役立つでしょう。
リューズに刻まれた赤いSの文字が思っていたより洒落ていて、純正よりもカッコよく見えるので、今後の展開によっては手間を惜しまずしっかり半田付けしてしまっても良さそうです。
ファイブの文字盤&ムーブなので曜日まで合わせなければならないのが面倒ですが、この辺は腕時計をいかに楽しむかというところへ視点を置くことにします。
よく見ると、秒針分針に使う目盛りが文字盤とチャプターリング、回転ベゼルの3か所にそれぞれあること。ダイバーズなのに針が極端に細いところが不自然ではありますが気づく人は少ないでしょう。
そして、デカいケースにはインデックスも大きめな文字盤が似合いそうですが、修理の方向性が確定するまでこの稀なスタイルを楽しむことにしましょう。
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