電波ソーラーウォッチSBTM169の交換用2次電池が手に入らない?【SEIKO:7B52A】

SEIKOの電波ソーラーウォッチSBTM169 メンテナンス

セイコーの電波ソーラーウォッチで薄型のモデルSBTM169の2次電池が寿命のようなので交換用に使えるバッテリーを探してみたのですが、どうやら国内発送が可能なショップだとどこも在庫がない模様です。

私が確認できている期間で半年以上そんな状態が続いているので、実際にはもっと長い間一般向けの商品としては取り扱われていないのではと思います。

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SBTM169で使えそうな2次電池を調べる

SBTM169のケースバック

自分が持っているSBTM169は、もう何年も前から5秒運針の状態で窓際に置いても夜中には運針が停止してしまう状態。

古いモデルなので、交換用の電池が入手可能なうちに一度交換してみようと2次電池の型番を調べてみることにしました。

SBTM169のケースバックはクォーツウォッチらしく薄型でスマートな感じです。いまどきの時計と比べると新鮮な感じさえします。

コジアケで開ける

このタイプでは先端を薄く削ったコジアケを使って裏蓋を開けることにします。

ボタン電池に書かれた注意書き

確認してみると中のムーブメントを確認すると7B52Aと書かれたものが使われていました。

簡単に手に入らない「3023 24M」

二次バッテリー3023-24M

早速、電池を外して同じ形状の電池をネット出探してみることにします。

電池の表面には「一般の電池は組み込まないでください」と記載されています。

プラス極にはMT920の表示

当初簡単に見つかるだろうと思っていた7B52A用の電池ですが、国内から発送してくれそうなショップではどこも在庫がない模様。

付属の端子(プレート)形状から型番は「3023 24M」というのが該当するようですが簡単には買えないようです。

ebayやアリエクスプレスからなら買えそうですが、海外の販売サイトにしてはあり得ない価格設定で少々戸惑ってしまった次第です。

こんな状況だと純正品を時計屋さんに問い合わせても同じような価格かもしくは売ってもらえないかでしょう。

素のMT920で動かせないか

そこで、どうせ自分で使うものだしアリエクスプレスから購入するならプレート状の端子(電極?)が付いていない素の状態のMT920を買って使うのがお安く済みそうだと判断。

単体で売っているMT920のパッケージ

それで、注文後に届いたのが画像のMT920電池です。漢字で純正品と書いてありますが冗談かと受け止めておきます。

純正品「3023 24M」とMT920の比較

取り外したの純正品と比べてみると、アリエクから購入した方はマレーシアで製造されたものです(最近だと純正品がマレーシア製でも別におかしくはなさそう)。

古いバッテリーからプレートを剥がす

交換品が届いたので、元の電池に溶接されているプレートをカッターナイフではがします。

プレートを剥がした3023 24M

新しい電池への溶接方法については、安全面への配慮からここでの詳しい説明は割愛させていただきます。なお、はんだごてで熱を加える方法は破裂などの危険を伴うので出来ません。

ラベルを新しいバッテリーへ貼り替え

ずれがないようにプレートの取り付けが出来た新しい電池を時計に入れてネジで固定。剥がしたラベルは折れ曲がってしまいましたが元と同じように張り付けておくことにします。

7B52Aムーブメント

このムーブメントのAC端子はJAPANの文字が書かれた部分の左下あたりにあります。

ケースを閉じたあとには、取り扱い説明書にしたがって強制受信を行いますが、そこで一つ戸惑ったのが電波による時刻修正はできたものの日付が正確な表示に戻らず、これも取扱説明書を見ながら日付の表示位置修正が必要でした。

このように、いくつかの難関を乗り越えようやく現在の日付と時刻が表示できるようなったSBTM169は5秒運針がみられることはなくなり正常な動作を続けています。

セイコースピリッツSBTM169について

文字盤が反射して秒針が読みにくい

文字盤に光が反射すると針が読みにくいSBTM169

今回、バッテリー交換で取り上げたSBTM169は実用上少し気になるところがあって、それは晴天時の屋外など強い光があたると文字盤が反射して針の位置を確認しにくく時間を読みづらいことが稀にあります。充電には好条件という環境下では時計に求められる視認性が落ちてしまう弱点があるのでこれが気になるという方はいるかもしれません。

SBTM169はデカ厚ブームなんてのが到来するよりも前に発売されたモデルかと思いますが、これと同タイプの薄型電波時計は今でも新品が購入できるようです。

だとすると、交換用の電池くらい今でも購入できてよさそうな気がします。実際にこれよりも古いキネティック用の電池は今でも買えます。

この辺の事情って分からないものです。

今回、このSBTM169を復活させたのは普段使い用ではなく、他に使いたい理由あってのことでした。

自動巻きのムーブメント(主にNH35)を分解して組み立ててから、タイムグラファーでチェックした後などは簡単に時刻がチェックできるアナログ時計が卓上にあってもいいなと考えたからでした。

タイムグラファーを常時出しておくと場所をとるので、微妙な歩度のずれのチェックはスマホの時計アプリでチェックしていたのですが、これもいちいちスマホをロック解除して秒針付きのアプリを起動してというのが面倒なのでアナログ電波ウォッチを使った方が良さそうだとなったわけす。

使い込まれ傷が目立つSBTM169のケース

ケースに傷が目立つSBTM169

私が所有しているSBTM169は外観がご覧のようにくたびれているので、使い倒すという意味ではいい使い道かと思っています。なお、付属の純正ブレスは他の自動巻き時計に流用中です。

同じ形をした薄型の時計でSBTM191も持っていますが、そちらはまだ傷も少なく持ち出し用にも使えそうな漢じです。

ただ、SBTM191も使われているムーブメントが同じ7B52Aだとすると中に入っている2次電池も同じ「3023 24M」かもしれません。

それを考えるとSBTM191もやや面倒なクォーツ時計ということになってしまいましたが、SBTM191は現在文字盤を下に伏せたまま動作を停止させ動かしたいときだけ光を当てて動かしてやるという運用になっています。

どちらも、軽くて薄い時計が好きな人には良い時計なんですけどね。時刻も正確ですし・・。

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