メンテナンス

普通に分解して組み立てただけでは動いてくれないのが時計のオーバーホール。成果を実用レベルに近づけるスタンスで挑んだ組み立ての初期段階について画像入りで解説しています。

腕時計の機械をオーバーホールでは地板の洗浄をするのに時計の精度とは無関係と思える巻き真周りのパーツまで外すことになります。面倒に感じるこの下準備的な工程はメインの作業と切り分けて機械的に進めるのがポイント。

NH35Aのオーバーホールでは分解工程でネジを外すごとに取り出せるパーツをまとめて保管しておけば組み立てもスムーズです。また、早い段階で主ゼンマイを緩めるのは他のムーブメントと共通する注意したいポイント。

時計の知識に乏しい素人が自動巻き時計のオーバーホールに挑戦しても期待した結果は得られにくいと言われます。時計が好きという情熱だけではオーバーホールが上手くいかない理由はどこにあるのでしょう。

丁寧に扱ったつもりでも少しのミスで歪んでしまうのがヒゲゼンマイ。こんなときテンプ一式を購入して交換するのが無難だろうと判断しますが、この作業の力加減が意外に難しいようです。