手巻きで指を戻すとき竜頭に添えたままだと何かが気になる

手巻き時計のリューズ アナログ腕時計

手巻き機能がある時計でゼンマイを巻き上げる動作は、巻き上げた位置から指を戻すとき竜頭に添えたまま竜頭を逆回転に戻した方が楽です。

巻き上げ方向にだけ回し続け、逆の動作の時にいちいち指を離すのは手間ですが、この動作は特に問題ないのか気になるところです。

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巻き上げ方法の基本はどうか

この時計のゼンマイを巻くために竜頭の回し方の基本ですが、専門の時計販売店サイトや動画サイトで取り上げているのを見ると、だいたいどこも同じようなことを説明しています。

回転方向は竜頭を右回転(添えた親指は上方向、人差し指は下方向)に回して、巻き止まりでストップしたらそこで止める。

巻き上げる時間帯は毎日同じ時間がよいとのこと。

解説されている内容はこんなところでしょうか。

なお、一部の販売店サイトでは興味深い説明を見かけました。

両方向で指を添える

巻き、戻しの回転方向によらず指を添える

巻き上げ方向から指を戻すとき、通常は竜頭を指で摘んだまま反対方向を回し戻すことになるかと思います。

ここでいちいち指を離す人を見かけません。というより他人が時計を巻き上げる動作をみる機会はあまりないことでしょう。

興味深い説明とはまさにこのことで、この逆回転方向へ戻す操作も忠実にやったほうが良いとのことです。

ETA6497のコハゼ

ETA6497では赤丸部分がコハゼ

理由は「コハゼに負担がかかるから」だそうですが、はい、ピンときませんよね?

いちいち逆回転に動かして影響はないのか

この販売店サイトを見るまで、逆回転はさせない方がよいのではと思っていた側なので少しばかり衝撃的でした。

なぜ、そう思ったのかと言うと、竜頭を巻き上げるとき時計内部の歯車を動作させますが、それ以外のステム周りや竜頭のパッキンには摩擦が生まれるので、それをあえて巻き上げとは関係しない逆方向に回してパーツを磨耗させる必要はないのではという点です。

しかし、これは機械の他の部分ではより高速に何回転もしている部分がある(石入ってますが)ので、それに比べれば巻き上げ動作の度に逆に回したところで他の四六時中回転してるパーツに比べれば問題ないと考えます。

この逆回転が気になる人が他にいるか分かりませんが、毎日同じ手巻き時計を使い続ける人とか、それこそコアな時計ファンかと思います。

たぶんステム周りに支障がでる前にオーバーホール時期を迎えるので、そのとき時計店に総合的に点検してもらうことになるでしょう。

それ以外に、以前にも自動巻きの話で触れたことがありますが手巻き時計も同じく、巻き上げ方法に拘る方の持っている手巻き時計がその1本だけということも少ないのではと考えます。

ならば今まで通り気にせず戻すときも指を添えるやり方で、持ってる時計全てに負担をかけることのほうが難しいのではないでしょうか。

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