手巻き時計の良さに気づいてしまう

今まで、手巻きの機械式時計というのを所有したことが一度もありませんでしたが、ここのところ手巻きの腕時計に魅力的に感じるようになりました。

自動巻きの機械式時計は手巻き機能が付いていても、頻繁に手では巻かないほうが良いという話を良く聞きますが、時計好きならやはり自分でゼンマイを巻きたくなるものではないでしょうか。

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機械の造形美を楽しむなら手巻き

最近、自動巻きのムーブメントを眺めていて思ったのですが、スケルトンの裏蓋からのぞいた状態だと見える機械の大部分がローターで占められています。

そもそも、時計メーカーが裏スケルトンを採用する理由は、模造品をなくすことが目的だとかいわれるので、中の機械を見せるためではなさそうですが、それでも自動巻きの機械にローターが被さっている状態だと、メカメカしさというのが半減すると感じてしまいます。

手巻き時計の機械

これが手巻きのみの場合、裏蓋がスケルトンにすらならないことが多いかもしれませんが、ケースを開けたとき機械の造形美のようなものを楽しむなら、ローターがないテンプと歯車がむき出しになった手巻きに限るでしょう。

シンプルさを求めたら手巻きになる

自動巻き機構を採用しない手巻き時計は、ケースを薄く仕上げることができます。

ケースサイズや重量を犠牲にしても自動巻きが多く採用される理由は、「いちいち手で巻き上げる必要がないから」であると分かりますが、時計好きの人が自分の好きな時計を身につけている間にゼンマイを巻き忘れるということはあまりないことでしょう。

自分のお気に入りの時計を身につけ、巻き上げを忘れることがない余裕のある時間が約束されているならば、その日の時計に自動巻き機構は要らないことになります。

もちろん自動巻きを完全否定する話ではありませんが、時計好きなら自動巻きに頼らない手巻き時計を一つ所有したくなるのは自然なことと言えます。

もともと時計は自動巻きの機械が開発されるまでは手巻きが普通だったことを考えると、自動巻き機構のない時計を持つと言うことは機械式腕時計に究極のシンプルさを求めた場合の結果であることでしょう。

ゼンマイを巻く感触を楽しむ

自動巻き時計の場合、手巻き機能が付いていても頻繁に手巻きしないほうが良いという話がありますが、これは内部の機械構造を理解すれば納得がいきます。

しかし、時計のゼンマイを巻きたいからといって人前で時計を振るのは、人の日常的な行動としてはやや不自然な気がしないでしょうか。

手を動かす時間が少なかった日などは意識的に竜頭を回転させて巻き上げをしておきたいことがあります。
手巻きアンティーク腕時計

これに加え時計好き人間だと、自分のリラックスした時間にお気に入り時計を手に取り意識的に手巻きをしたいということがあります。

ある程度、時計に拘る方だと持っている時計全てを手で巻きすぎて中の部品を消耗させることのほうが困難にも思えますが、機械に悪いという行為をあえてするわけにもいかないものです。

こんなとき、手巻きオンリーの時計なら自分の気が向いたときに気兼ねなく時計のゼンマイを巻き上げる作業を楽しむことができます。

(注意:通常手巻き時計には巻き止まりがあるので巻き上げには限界があります。)

休日のコーヒーを楽しむ時間に、夜のワインを味わう時間に好きな時計を手に竜頭を回す時間は「時計好き機械好き」な人にとって至福の時間となりえることでしょう。

新品で買える手巻きの機械式時計

さて、手巻き式の時計の魅力に目覚めてしまった理由は以上のことからですが、肝心の手巻きの機械式時計で国産の現行モデル(新品で買えそうな機種)では、グランドセイコーくらいのようです。

 他にはオリエントからパワーリザーブ表示がある時計が販売されています。

どちらも手巻きらしくリュウズは大き目なのが付いています。

 これら以外には、海外モデルから選ぶか、国内メーカーのアンティークを探すかになるでしょう。

自分の好みのデザインや希望の価格帯から手巻き時計を選ぶには結構大変かもしれませんが、好みの時計を手に入れることができれば、それは趣味性の高い究極の時計となり得るかもしれません。

巻きたい時間に、遠慮なく巻けるだけ自由に巻く時計(手巻きには巻きどまりがありますが)。

そんな一本と過ごす時間もきっと贅沢に感じることでしょう。

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